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古文の「呼応の副詞」完全攻略|いかに〜けん・よも〜じ・など特殊構文の整理

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数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

古文を読んでいて、「副詞が出てきたのに、文末の表現と何か関係がありそうだけどよくわからない…」と感じたことはありませんか?それはまさに呼応の副詞(陳述の副詞)を見落としているサインです。

今回は、古文の呼応の副詞を完全攻略するために、基本の一覧整理から、特に入試で差がつく「いかに〜けん」「よも〜じ」「など〜」などの特殊構文まで、具体的な例文と読解への応用法を徹底解説します。この記事を最後まで読めば、呼応の副詞に関して迷うことはなくなります!

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はじめに|呼応の副詞とは何か?なぜ重要なのか

呼応の副詞(陳述の副詞)とは、文中の副詞が、文末の特定の表現(否定・推量・疑問・反語・意志など)と必ずセットで使われるというルールを持つ副詞のことです。現代語にも「もし〜なら」「たとえ〜ても」のような呼応表現がありますが、古文ではこのルールがより厳格で、種類も多いのが特徴です。

なぜこれが重要かというと、理由は大きく2つあります。

  • ①文末表現の予測ができる:副詞を見た瞬間に「この文は否定で終わる」「推量の表現が来る」と予測できるため、読解スピードと正確さが格段に上がります。
  • ②訳し方が決まる:呼応の副詞は「副詞+文末表現」をセットで訳すことで自然な日本語になります。副詞だけを単独で訳してもうまくいきません。

翔先生からひと言:「呼応の副詞は、文章の『骨格』を見抜くための道具です。副詞が出た瞬間にアンテナを張って、文末まで見通す習慣をつけましょう!」

核心情報|呼応の副詞の基本一覧と分類

まず全体像を把握することが大切です。呼応の副詞は、呼応する文末表現の種類によって以下のように分類できます。

【否定との呼応】

副詞 呼応する文末 意味
え〜 ず(打消) 〜できない
よも〜 じ(打消意志・打消推量) まさか〜しないだろう
つゆ〜 ず(打消) 少しも〜ない
さらに〜 ず(打消) 全く〜ない
をさをさ〜 ず(打消) ほとんど〜ない
ゆめ〜 な・そ(禁止) 決して〜するな
な〜そ そ(禁止) 〜するな(禁止)

【推量・疑問・反語との呼応】

副詞 呼応する文末 意味
いかに〜 けん/らん(推量) どんなに〜だったろう/〜だろう
など〜 らん/けん(疑問・反語) なぜ〜だろうか/なぜ〜しようか(いや〜しない)
いかで〜 む(意志・推量) どうにかして〜したい/なぜ〜だろう
いかでか〜 む・らん(反語) どうして〜できようか(いやできない)
あに〜 や(反語) どうして〜だろうか(いや〜でない)

【仮定・強調との呼応】

副詞 呼応する文末 意味
もし〜 ば(仮定) もし〜ならば
たとひ〜 とも(逆接仮定) たとえ〜であっても
よし〜 とも(逆接仮定) たとえ〜であっても

具体的な方法|特殊構文を例文で完全マスター

①「いかに〜けん(らん)」の読解法

「いかに」は「どのように・どれほど」を意味する疑問・感嘆の副詞で、文末の推量の助動詞「けん(けむ)」や「らん(らむ)」と呼応します。文脈によって疑問にも感嘆にもなるので注意が必要です。

【例文①】
「故郷のことを、いかに思ひ出でけん。」
→訳:「故郷のことを、どれほど思い出したことだろう。」(感嘆)

【例文②】
「かの人は今ごろ、いかにしたまふらん。」
→訳:「あの方は今ごろ、どのようにしていらっしゃるだろうか。」(疑問・推量)

読解のポイント:「いかに〜けん」は過去の事柄についての推量・感嘆、「いかに〜らん」は現在の事柄についての推量・疑問という時制の違いを意識してください。入試でもこの区別が問われることがあります。

②「よも〜じ」の読解法

「よも」は「まさか・よもや」という強い否定的確信を表す副詞で、必ず文末の打消推量の助動詞「じ」と呼応します。「よも〜じ」で「まさか〜しないだろう・するまい」という意味になります。

【例文③】
「よもさる心はおはせじ。」(源氏物語)
→訳:「まさかそのようなお気持ちはおありにならないだろう。」

【例文④】
「よも命は惜しみじ。」
→訳:「まさか命を惜しむまい。(命を惜しんだりはしないだろう)」

読解のポイント:「よも〜じ」の「じ」は打消推量(〜ないだろう)打消意志(〜しないつもりだ)の2つの意味を持ちます。主語が一人称(話し手)なら打消意志、二・三人称なら打消推量と判断するのが基本です。

翔先生コメント:「『よも』が出たら必ず文末に『じ』を探す!これは試験で確実に1点取れる知識です。逆に言うと、文末に『じ』があるのに『よも』を見落とすと訳が全く変わってしまうので要注意です。」

③「など〜らん(けん)」の読解法

「など」は「なぜ・どうして」という疑問・反語の副詞で、文末の推量系助動詞「らん(らむ)」「けん(けむ)」と呼応します。文脈によって疑問(なぜ〜だろうか)か反語(どうして〜できようか、いやできない)かを判断する必要があります。

【例文⑤】
「など、かく思ひ乱れたるらん。」
→訳(疑問):「なぜ、このように思い乱れているのだろうか。」

【例文⑥】
「など、かうしもあらじと思はれけん。」
→訳(反語):「どうしてこのようではないと思われたのだろうか(いや、そうは思われなかった)。」

疑問と反語の見分け方:

  • 答えが文中に示されている → 疑問の可能性が高い
  • 否定的な内容を強調したい → 反語の可能性が高い
  • 文脈が「ありえないことへの驚き・強調」 → 反語

④「え〜ず」の読解法

「え」は「〜できない」という不可能を表す副詞で、必ず打消の助動詞「ず」と呼応します。これは比較的覚えやすい組み合わせですが、「ず」の活用形(ね・ざり・ぬ・ざる等)に変化するケースも多いので、注意が必要です。

【例文⑦】
「え言はず。」
→訳:「言うことができない。」

【例文⑧】
「え立ちて歩かざりけり。」
→訳:「立って歩くことができなかった。」

読解のポイント:「え〜ず」は現代語の「〜できない」にあたりますが、古文では可能の助動詞が別途存在しないため、この呼応の副詞が不可能の意味を担っています。「え」を見たら自動的に不可能の文脈と判断しましょう。

⑤「な〜そ」(禁止の呼応)の読解法

「な〜そ」は「〜するな」という禁止を表す構文です。「な」が文頭(または動詞の前)に置かれ、文末に「そ」が来ます。間に動詞の連用形が挟まる形が基本です。

【例文⑨】
「な泣きそ。」
→訳:「泣くな。」

【例文⑩】
「な忘れそ、あの日のことを。」
→訳:「忘れるな、あの日のことを。」

「ゆめ〜な・そ」との違い:「ゆめ」が加わると「決して〜するな」という強意の禁止になります。感情的な強調が加わるイメージです。

藤原&翔先生の実践アドバイス

藤原進之介からのアドバイス

呼応の副詞の学習で最も大切なのは、「副詞と文末表現をセットで覚える」という意識です。単語帳で副詞だけを暗記しても、実際の文章では役に立ちません。必ず「よも → じ」「え → ず」「な → そ」というペアで記憶してください。

さらに一歩進めると、副詞を見た瞬間に文末を予測しながら読む習慣を身につけることで、長文読解のスピードが大幅に上がります。これは現代文の接続詞の役割と同じで、構造的に文章を読む力につながります。

受験生の皆さんには、模試や過去問を解く際に「呼応の副詞チェックリスト」を手元に置き、副詞が出るたびにチェックする練習をおすすめします。3〜4回繰り返せば、自然に体が覚えます。

翔先生からのアドバイス

僕が授業でよく言うのは、「呼応の副詞は文末の『伏線』だ」ということです。ミステリー小説の伏線を回収するように、副詞を見たら「ここに答えが来るぞ」と楽しみながら読んでほしい。

特に「など〜らん」の疑問・反語の判断は、文脈読解の力が問われます。ここは単純な暗記だけでは対応できないので、多くの例文に触れて「このパターンなら反語だな」という感覚を磨いてください。

また、「いかに〜けん」と「いかに〜らん」の時制の違いは記述問題でも採点官が注目するポイントです。「けん=過去推量」「らん=現在推量」と徹底して意識してください。

よくある失敗と解決策

失敗①「さらに」を現代語の意味で訳してしまう

現代語では「さらに」は「さらに良くなった」のように肯定的な強調で使いますが、古文では「さらに〜ず」の形で「全く〜ない」という完全否定になります。文末に「ず」があるかどうかを必ず確認しましょう。

誤訳例:「さらに思はず」→「さらに思わなかった」(現代語的な意訳)
正しい訳:→「全く思わなかった」

失敗②「よも〜じ」の「じ」を見落とす

「じ」は終止形で文末に来ることが多いのですが、係り結びや連体修飾などで形が変わることがあります。また、文中に他の助動詞が続くと「じ」を見落としやすくなります。「よも」を発見したら、必ず文末まで注意深く読む癖をつけましょう。

失敗③「など」を「等(など)」の意味と混同する

「など」には①呼応の副詞(なぜ・どうして)②並列助詞(〜など)の2つの用法があります。副詞の「など」は文頭か動詞の直前に来ることが多く、助詞の「など」は名詞の直後に来ます。位置と品詞をセットで判断してください。

失敗④「いかで」と「いかでか」を混同する

「いかで〜む」は「どうにかして〜したい」(意志・願望)が基本ですが、「いかでか〜む」は「どうして〜できようか」(反語)が基本です。「か」が付くかどうかで意味が変わる点に注意しましょう。

今日からできるアクション

以下のステップで、今日から呼応の副詞をマスターしていきましょう。

  1. 【STEP1】一覧表を作成する(今日)
    本記事の表をノートに書き写し、副詞→呼応表現→意味の3列で整理します。視覚的に記憶するのがポイントです。
  2. 【STEP2】例文10文を音読する(2〜3日)
    本記事の例文や参考書の例文を声に出して読みます。「よも〜じ」「え〜ず」など、パターンを体で覚えます。
  3. 【STEP3】過去問・問題集で実践する(1週間〜)
    実際の入試問題を解きながら、呼応の副詞が出るたびにマーカーを引く習慣をつけます。見つけたら必ず文末まで確認します。
  4. 【STEP4】難しい構文(など〜らん等)を重点演習する
    疑問・反語の判断が必要な「など〜らん」「いかでか〜む」は、5〜10問を集中演習して文脈判断の感覚を身につけます。

翔先生から:「呼応の副詞は一度しっかり覚えれば、どんな文章でも安定した武器になります。1週間の集中投資で一生使えるスキルを手に入れましょう!」

まとめ・日本国語塾トップについて

今回は古文の呼応の副詞(陳述の副詞)を完全攻略するために、基本一覧から特殊構文まで徹底的に解説しました。

重要なポイントをまとめます:

  • 呼応の副詞は「副詞+文末表現」をセットで覚えることが鉄則
  • 「よも〜じ」は「まさか〜しないだろう」、「じ」の主語が一人称なら打消意志
  • 「いかに〜けん」は過去推量・感嘆、「いかに〜らん」は現在推量・疑問
  • 「など〜らん」は文脈で疑問か反語かを判断する
  • 「え〜ず」は不可能、「な〜そ」は禁止と対応を覚える
  • 副詞を見た瞬間に文末を予測する「先読み習慣」が読解力を爆上げする

呼応の副詞は古文の中でも特に得点差が生まれるポイントです。しっかりマスターして、入試本番で確実に得点しましょう!


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※以下は前回の続きです。「まとめ・日本国語塾トップについて」の末尾から再開します。

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