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古文の「和歌の解釈」実践講座|掛詞・縁語・枕詞を使った和歌を正確に読む

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数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

古文の試験で「和歌の解釈問題が苦手…」「掛詞・縁語・枕詞の違いがわからない…」と悩んでいる受験生は非常に多いです。実際、大学入試共通テストや難関大の個別試験でも、和歌を含む読解問題は頻出中の頻出。ここを攻略できるかどうかが、古文の得点を大きく左右します。

この記事では、掛詞・縁語・枕詞という三大修辞技法を体系的に整理し、実際の入試問題レベルの和歌を例に挙げながら「正確に読む技術」を丁寧に解説します。読み終えたその日から実践できる内容になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。

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はじめに|なぜ和歌の解釈が難しいのか?

和歌が難しい理由は大きく分けて三つあります。

  1. 言葉が多義的に使われている(掛詞・縁語)
  2. 意味のない言葉が冒頭に置かれることがある(枕詞)
  3. 省略が多く、文脈を自分で補う必要がある

特に掛詞・縁語・枕詞という修辞技法は、平安時代の貴族文化の中で洗練された「言葉遊び+深い感情表現」の集大成です。これらを知らないまま和歌を読もうとすると、表面的な意味しか取れず、設問に正確に答えることができません。

翔先生からひと言:「和歌の修辞技法は、覚えるだけじゃなく『なぜそこに使われているのか』を考えることが大切です。感情と技法がセットで理解できると、一気に得点が安定しますよ!」

核心情報|掛詞・縁語・枕詞とは何か?三大修辞技法を整理する

まず、それぞれの定義を明確にしましょう。ここが曖昧だと、どれだけ例題を解いても応用が利きません。

① 掛詞(かけことば)とは

掛詞とは、一つの語に二つ以上の意味を持たせる技法です。同音異義語を利用して、自然の景色と人間の感情を同時に表現するのが特徴です。

【代表例】

  • 「あき」→「秋」+「飽き(飽きる)」
  • 「まつ」→「松」+「待つ」
  • 「ふる」→「降る(雨・雪)」+「古る(古くなる)」
  • 「ながめ」→「眺め(遠くを見る)」+「長雨(ながあめ)」

【実例】百人一首・小野小町の歌

「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」

ここには二つの掛詞があります。

  • 「ふる」→「降る(雨が降る)」+「経る(時が過ぎる)」
  • 「ながめ」→「眺め(物思いに沈んで外を見る)」+「長雨(春の長い雨)」

「長雨が降る間に」という自然描写と、「物思いにふけっている間に、時が過ぎてしまった」という感情表現が同時進行しているのです。これが掛詞の醍醐味です。

② 縁語(えんご)とは

縁語とは、ある語と意味的・連想的に関係の深い語を同じ和歌の中に複数配置する技法です。掛詞が「音の重なり」であるのに対し、縁語は「意味の関連性」でつながります。

【代表例】「舟」を中心にした縁語グループ

  • 舟・漕ぐ・波・渡る・浦・磯・棹(さお)

【実例】

「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」(在原業平)

  • 「竜田川」「水」「くくる(水がくぐる・絞り染め)」が「川・水・染色」のグループとして縁語的に機能しています。

縁語は一首全体に統一感を与え、歌の世界観を豊かに広げる役割を果たします。試験では「この語は何の縁語か」という問われ方をすることが多いです。

③ 枕詞(まくらことば)とは

枕詞とは、特定の語の直前に置かれ、その語を導き出す(修飾する)定型表現です。原則として5音で、それ自体に独立した意味は持ちません(または意味が薄い)。

【代表的な枕詞と対応語】

枕詞 読み 導く語
あしひきの あしひきの 山・山鳥
ひさかたの ひさかたの 光・空・月・天
たらちねの たらちねの 母・親
ちはやぶる ちはやぶる 神・神代
あをによし あをによし 奈良
からころも からころも 着る・裾・袖

枕詞は訳さなくてよいというのが基本ですが、「なぜここに置かれているか」という問いが入試で出ることもあります。その場合は「語調を整える」「後の語を強調する」などと答えるのが定番です。

具体的な方法|和歌の解釈ステップ完全ガイド

ステップ1:まず「句切れ」を確認する

和歌の解釈は、句切れ(文の区切れ目)の確認から始まります。句切れは「初句切れ」「二句切れ」「三句切れ」「四句切れ」「句切れなし」の5パターンです。

句切れのポイントは以下の通りです。

  • 終止形・命令形・感動の終助詞(かな・けり・ぞ・や)などが来たら句切れ
  • 「かな」は初句・二句に来れば初句切れ・二句切れ、末句に来れば句切れなしの余情

ステップ2:枕詞を見つけて外す

枕詞と認識したら、訳に含めず、後の語だけを訳の対象にします。試験でも「この枕詞が導く語はどれか」という問いが出るので、対応表は必ず暗記してください。

ステップ3:掛詞を発見する

掛詞を見つけるコツは「自然の景物と人の感情が同時に出てきたら要注意」という意識を持つことです。

具体的な手順:

  1. 動植物・天候・地名などの自然描写語に注目
  2. その語が「人間の感情・行動」にも読めないか確認
  3. 前後の文脈(物語の場面や詞書)と照合する

【練習問題】次の和歌の掛詞を特定してください。

「立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む」(在原行平)

【解説】

  • 「いなば」→「因幡(地名)」+「往なば(行ってしまえば)」
  • 「まつ」→「松(植物)」+「待つ(待っていてくれる)」

この歌の意味:「あなたと別れて、因幡(=行ってしまったとしても)の山の峰に生える松のように、あなたが待っていてくれると聞いたら、すぐに帰ってきますよ」という別れの際の誓いの歌です。

ステップ4:縁語のネットワークを把握する

縁語は一首を読んで「関連する語が複数集まっている」と気づくことが大切です。

【縁語グループの主要一覧】

  • 「火・燃える・焦がれる・煙・灰・消える」→恋の燃え上がる感情グループ
  • 「海・波・渡る・浮く・沈む・浦・磯」→海・航海グループ
  • 「糸・織る・紡ぐ・縫う・綾・絶える」→布・裁縫グループ
  • 「雪・白・積もる・消える・冬」→冬の白さグループ

ステップ5:詞書(ことばがき)と本文の文脈で確認する

和歌単体で解釈するだけでなく、詞書(歌の前に書かれた説明文)や物語の本文の文脈と照らし合わせることが、入試での正答率を上げる最大のコツです。誰がどんな状況で詠んだ歌なのかを常に意識しましょう。

藤原&翔先生の実践アドバイス

藤原進之介からのアドバイス

「和歌の修辞技法は、覚えた量が得点に直結する分野です。特に掛詞のパターン100個は、受験生全員が頭に入れておくべき基本投資。ただし、丸暗記で終わらせず、『なぜその言葉が選ばれたのか』という感性も磨いてほしい。古文の和歌問題は『知識×読解力』の掛け算です。どちらが0でも点が取れません。日本国語塾TOPでは、この両方をバランス良く鍛えるカリキュラムを用意しています。」

翔先生からのアドバイス

「私が生徒によく伝えるのは、『和歌は感情の圧縮ファイル』だということです。たった31文字の中に、詠み人の全感情が詰まっています。掛詞・縁語・枕詞という技法は、その圧縮を可能にするツールです。ツールの使い方を知れば、ファイルを解凍できる。つまり歌の本当の意味が見えてくる。実践的な読み方としては、まず音読してみることを強くおすすめします。声に出すと掛詞のリズムが感覚として入ってきますよ。」

よくある失敗と解決策

失敗①:枕詞まで訳してしまう

【失敗例】「あしひきの山鳥の尾のしだり尾の」を「足を引きずるような山鳥の…」と訳してしまう。

【解決策】枕詞は「後の語を導く定型表現」と明確に認識し、訳に含めない練習を積む。ただし「語調を整える」「荘厳さを演出する」などの機能的な意味は理解しておく。

失敗②:掛詞を一つしか見つけられない

【失敗例】「わが身世にふる」の「ふる」は「古る(時が経つ)」だけに気づき、「降る(雨が降る)」を見落とす。

【解決策】掛詞が見つかったと思っても「もう一つの意味はないか?」と必ず確認する習慣をつける。前後に自然描写があれば、それとセットで考える。

失敗③:縁語を「関係ない語の羅列」と思ってしまう

【失敗例】「舟・波・漕ぐ・渡る」が一首に出てきても、縁語と認識せず、それぞれバラバラに解釈してしまう。

【解決策】縁語グループの主要パターンを事前にインプットする。「同じ意味場の語が2個以上出たら縁語を疑え」というルールを自分に課す。

失敗④:文脈無視で和歌だけ解釈する

【失敗例】物語中の和歌なのに、誰が何の場面で詠んだかを考えず、語句の意味だけを追う。

【解決策】詞書・直前の本文・登場人物の関係性を必ず確認してから和歌の解釈に入る。「和歌は文脈の中にある」という意識を常に持つ。

今日からできるアクション

理論を学んだ後は、今日から実践できる具体的な行動に移しましょう。

アクション1:百人一首を教材にする

百人一首は掛詞・縁語・枕詞の宝庫です。100首全体を暗記する必要はありませんが、修辞技法を含む代表的な30首は解釈できるようにしておきましょう。特に以下の歌は必修です。

  • 小野小町「花の色は〜」(掛詞2個)
  • 在原行平「立ち別れ〜」(掛詞2個)
  • 藤原定家「来ぬ人を〜」(縁語・掛詞)
  • 柿本人麻呂「あしびきの〜」(枕詞)

アクション2:掛詞ノートを作る

遭遇した掛詞を「元の語→意味A+意味B+使用例」の形でノートに記録していく。このノートを定期的に見返すことで、掛詞のパターンが自然と頭に入ります。

アクション3:過去問の和歌問題を音読+解釈する

共通テスト・センター試験の過去問から和歌が含まれる問題を5年分解いてみてください。解く際は必ず声に出して音読し、修辞技法を意識しながら解釈する練習をすると効果的です。

アクション4:縁語グループを5系統覚える

「海・航海系」「火・恋愛系」「布・裁縫系」「山・自然系」「雪・冬系」の5系統は最低限インプットしてください。これだけで試験の縁語問題の7割は対応できます。

まとめ・日本国語塾トップについて

今回は古文の「和歌の解釈」実践講座として、掛詞・縁語・枕詞という三大修辞技法を体系的に解説しました。

まとめると:

  • 掛詞=一つの語に二つの意味(音の重なり)
  • 縁語=意味的に関連する語のネットワーク(意味の関連性)
  • 枕詞=後の語を導く定型5音(訳さなくてよい)

そして解釈のステップは「句切れ確認→枕詞を外す→掛詞を発見→縁語のネットワーク把握→文脈と照合」の5段階です。

和歌の解釈は知識の積み上げと感性の両輪で伸びていきます。焦らず、一首一首丁寧に向き合うことが、最終的に入試本番の得点につながります。日本国語塾TOPでは、こうした和歌の読み方を含む古文の総合的な学習を、個別最適化したカリキュラムでサポートしています。


日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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