数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!
「説明的文章が苦手で、点数がいつも伸びない…」「記述問題で何を書けばいいかわからない」「抜き出し問題で毎回迷ってしまう」――そんな悩みを抱えている高校受験生は非常に多いです。
実は、高校受験国語の説明的文章は、正しい「型」と「読み方のルール」を身につけるだけで、一気に得点が上がる分野です。感覚や読書量ではなく、論理的な解き方のスキルとして習得できます。
この記事では、要旨把握・記述問題・抜き出し問題という3大出題パターンを徹底解説し、今日から実践できる具体的な方法をお伝えします。ぜひ最後まで読んで、受験本番で得点源にしてください!
はじめに|なぜ説明的文章で差がつくのか
高校受験の国語において、説明的文章(論説文・説明文)は配点が高く、受験生の得点差が最も出やすいジャンルのひとつです。多くの都道府県の公立高校入試では、大問のうち1〜2問が説明的文章から出題されており、全体の30〜40%を占める場合もあります。
物語文や詩は「感情移入」で読める部分がありますが、説明的文章は筆者の論理展開を正確に追う力が必要です。この力がないと、「なんとなく読んだけど問題が解けない」という状態になってしまいます。
逆に言えば、説明的文章の解き方を体系的に学べば、確実に点数が上がります。感覚ではなく技術として習得できるので、受験直前期でも伸びやすい分野でもあります。今回は、その核心を惜しみなくお伝えします。
核心情報|説明的文章を攻略する3つの柱
高校受験国語の説明的文章問題を高得点で解くために、まず「何が問われているか」を整理しましょう。出題パターンはほぼ以下の3種類に集約されます。
- ① 要旨把握問題:文章全体の主張・テーマを問う
- ② 記述問題:自分の言葉(または文中の言葉)で説明する
- ③ 抜き出し問題:文中から指定の条件に合う語句・文を抜き出す
これら3つはそれぞれ解き方が異なり、それぞれに「正解を導く型」があります。この型を知らずに感覚で解こうとするから、点数が安定しないのです。
翔先生からも一言!
「説明的文章は、筆者が『何を伝えたいか』を意識しながら読むだけで、見え方がガラッと変わります。最初は難しく感じるかもしれませんが、解き方のルールを覚えれば必ず解けるようになりますよ!」(翔先生)
具体的な方法|3大問題タイプ別・完全攻略ガイド
① 要旨把握問題の解き方
要旨把握とは、「この文章で筆者が最も言いたいことは何か」を問う問題です。選択肢形式でも記述形式でも出題されます。
【解き方の型】
Step1:「まとめの言葉」に注目する
説明的文章では、筆者の主張は必ず「まとめの言葉」の前後に集中します。具体的には以下のキーワードが出てきたら要チェックです。
- 「つまり」「すなわち」「要するに」「このように」
- 「〜が大切だ」「〜と言える」「〜すべきだ」
- 「〜ではないだろうか」「〜が重要なのだ」
Step2:文章の「最後の段落」を重視する
説明的文章は、最終段落に筆者の結論・主張が述べられることがほとんどです。まず最後の段落を読み、「何を言いたいか」を把握してから全体を読むと効率的です。
Step3:選択肢は「言い過ぎ」「言い足りない」を削る
選択肢問題では、「本文に書いていないことを加えた選択肢」と「一部しか触れていない選択肢」が誤りです。本文の記述と1対1で照合し、余分な内容や欠落がないかを確認しましょう。
【具体例】
例えば「AI技術と人間の創造性」というテーマの文章で、最終段落に「AIはあくまでツールであり、それを活かすのは人間の感性と判断力である。私たちはAIを恐れるのではなく、使いこなす力を育てるべきだ」とあれば、要旨は「AIを活用するための人間の力を育てることが重要」となります。「AIは危険だ」という選択肢や「AIの技術発展について述べた文章」という選択肢はどちらも誤りと判断できます。
② 記述問題の解き方
記述問題は「〜とはどういうことか、説明しなさい」「なぜ〜と言えるのか、文中の言葉を使って答えなさい」といった形式で出題されます。多くの受験生が苦手とする問題ですが、実は明確な「型」があります。
【記述の黄金公式】
「〜(原因・背景)であるため/から、〜(結果・内容)ということ。」
記述問題の答えは、ほぼ必ず「理由+内容」または「条件+結果」の構造になっています。この構造を意識して書くだけで、部分点から満点へ大きく変わります。
Step1:問われている「対象」を特定する
問題文の「〜とはどういうことか」の「〜」が何を指しているかを確認します。傍線部や指示語の内容を明確にすることが第一歩です。
Step2:その「対象」の説明が書かれている箇所を探す
説明的文章では、難しい表現や抽象的な表現の直後に「つまり〜」「これは〜という意味だ」という形で補足が入っていることが多いです。傍線部の前後2〜3段落を丁寧に読みましょう。
Step3:「文中の言葉を使いながら」自分の言葉でまとめる
全文そのまま抜き出しではなく、必要な語句を選び、文として整えます。「〜ということ」「〜から。」など、文末表現を揃えることも重要です。
【具体例】
問題:「筆者が『言語は文化の鏡である』と述べる理由を、本文中の言葉を使って60字以内で説明しなさい。」
本文に「言語には、その民族が長年にわたって積み上げてきた価値観や世界観が反映されているからだ」とあった場合、解答は:
「言語には、その民族が長年積み上げてきた価値観や世界観が反映されているため、言語を見れば文化の本質がわかるということ。」(58字)
このように、本文の言葉を活かしつつ「理由+結論」の形でまとめます。
③ 抜き出し問題の解き方
抜き出し問題は「〜に当てはまる言葉を本文中から○字で抜き出しなさい」という形式です。一見簡単そうですが、「どこを探せばいいか」「何字で区切るか」でミスが多発します。
Step1:条件を正確に読む
「5字」「〜という形で」「段落〇〇〜〇〇の中から」など、条件が複数ある場合はすべてチェックしてから探し始めます。条件を見落とすと正答率が大きく下がります。
Step2:問いの「キーワード」と同じ内容を本文で探す
問題文で使われている言葉と「同じ意味・内容」が本文のどこに書かれているかを探します。完全に同じ言葉でなくても、「言い換え表現」に注目することが重要です。
Step3:字数が合うか必ず確認する
抜き出す言葉が見つかったら、必ず字数を数えてください。「読点(、)や句点(。)も1字に数える」「括弧内も含む」など、数え方に注意しましょう。
【具体例】
問題:「筆者が大切にしていると述べている姿勢を、本文中から10字で抜き出しなさい。」
本文に「私が常に意識してきたのは、事実を丁寧に積み重ねる姿勢である」という文があれば、答えは「事実を丁寧に積み重ねる姿勢」(13字)→ 字数が合わないので前後を再確認。「丁寧に積み重ねる姿勢」(11字)→まだ合わない。「事実を積み重ねる姿勢」(10字)→正解! このように、字数を軸に微調整しながら探す技術が必要です。
藤原&翔先生の実践アドバイス
藤原進之介からのアドバイス|「構造を見抜く目」を育てよう
説明的文章を読む上で、私が最も重視しているのは「文章の構造を見抜く力」です。説明的文章には必ず「序論・本論・結論」の流れがあり、本論の中でも「問題提起→具体例→まとめ」という小さな構造が繰り返されています。
これを意識するだけで、「どこに重要なことが書いてあるか」が予測できるようになります。具体的には、段落ごとに「何を言っている段落か」を一言でメモする練習が非常に効果的です。最初は時間がかかりますが、慣れると頭の中で自然にできるようになります。
また、接続詞を◯で囲む習慣もつけてください。「しかし」「だから」「一方」「例えば」など、接続詞は論理の流れを示す「道標」です。接続詞を意識するだけで、文章の構造が格段に見えやすくなります。
翔先生からのアドバイス|時間配分と解く順番を意識しよう
「受験本番では時間との戦いです。説明的文章を解くときは、まず問題文を先に全部読んで『何を問われているか』を把握してから本文を読む『先読み法』がおすすめです。問われていることを知った状態で本文を読むと、必要な箇所に自然と集中できます。
また、記述問題は最後に回して、選択肢・抜き出し問題から先に解くのが効率的です。記述は時間がかかるので、確実に取れる問題を先に押さえてから取り組みましょう。」(翔先生)
よくある失敗と解決策
失敗①「本文を全部読んでから問題を解く」
問題点:時間がかかる上に、「何が問われているか」を知らない状態で読むため、重要箇所を見落としやすい。
解決策:問題文を先に読む「先読み法」を実践する。設問を把握してから本文を読むことで、マーカーを引く場所が明確になり、解答速度と精度が上がります。
失敗②「選択肢を勘で選ぶ」
問題点:選択肢問題で「なんとなくこれっぽい」という選び方をしてしまう。結果として正答率が5割前後で安定してしまう。
解決策:必ず本文と照合する。選択肢の各部分が「本文のどこに書いてあるか」を確認し、1つでも本文にない内容が含まれていれば誤りと判断します。「消去法」を徹底しましょう。
失敗③「記述で長く書けば点が来ると思っている」
問題点:字数制限ギリギリまで書けば点数が上がると思い込み、関係のない内容まで書いてしまう。
解決策:記述問題は「必要なことだけを的確に」書くのが正解です。字数制限の80〜100%を目安に、「理由+内容」の構造でまとめましょう。余計な内容を入れると減点の原因になります。
失敗④「抜き出し問題で字数を数えない」
問題点:「この辺が答えっぽい」と大まかに抜き出してしまい、字数が合わないまま記入してしまう。
解決策:抜き出した後は必ず字数を数える。読点・句点・括弧も1字としてカウントすることを忘れずに。
今日からできるアクション
以下の3つを今日から実践してください。これだけで、高校受験国語の説明的文章の得点は確実に上がります。
-
接続詞に◯を付ける練習をする(毎日5分)
教科書や問題集の説明的文章を読みながら、接続詞をすべて◯で囲む。「しかし」「だから」「つまり」「一方」などの分布を把握することで、文章の論理構造が見えるようになります。 -
段落ごとに「一言まとめ」を書く練習(週3回)
各段落の横に「〇〇について述べている」「具体例」「まとめ」などと一言メモする習慣をつける。これにより要旨把握力が飛躍的に上がります。 -
記述問題を「理由+内容」の型で書く練習(週2回)
記述問題を解くたびに「〜であるから、〜ということ」の型を意識して書く。最初は型通りに書くことを最優先し、慣れてきたら自然に使えるようにしていきましょう。
これらの練習を1ヶ月続けると、説明的文章の得点が5〜15点上がるケースが非常に多いです。焦らず、毎日少しずつ積み上げていきましょう。
まとめ・日本国語塾トップについて
今回は、高校受験国語の説明的文章における「要旨把握・記述・抜き出し問題」の解き方を徹底解説しました。最後に要点をまとめます。
- ✅ 要旨把握:「まとめの言葉」と「最終段落」に注目し、選択肢は本文と照合して消去法で絞る
- ✅ 記述問題:「理由+内容」の黄金公式を使い、字数の80〜100%を目安にまとめる
- ✅ 抜き出し問題:条件を正確に読み、字数を必ず数えてから解答する
- ✅ 接続詞への注目・段落メモ・先読み法の3習慣を今日から実践する
説明的文章は「センス」ではなく「技術」です。正しい型を繰り返し練習することで、誰でも得点源に変えることができます。この記事で紹介した方法を信じて、毎日少しずつ取り組んでみてください。
日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
前橋校・横浜校・オンラインで全国対応しています。nihonkokugojuku.comからお気軽にお問い合わせください。
また、数学・理系科目は数強塾(sukyojuku.com)もあわせてご利用ください。
💬 数強塾グループ 公式LINEに登録しよう
情報I・数学・英語・国語に関する有益な情報発信や無料授業の告知をLINEで行っています。英検合格保証の英論会もこちら👇
プレゼント付き公式LINEを友だち追加