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古文の助動詞「る・らる・す・さす・しむ」完全攻略|受身・使役・尊敬を整理

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

古文を勉強していて、「る・らる・す・さす・しむ」という助動詞の意味が混乱してしまう……という経験はありませんか?

この5つの助動詞は、受験古文において非常に出題頻度が高い重要項目です。しかし、「受身?自発?尊敬?使役?どれがどれか全然わからない!」という受験生が毎年後を絶ちません。

翔先生からも「塾の授業でいちばん質問が多いのが、この助動詞の意味判別です」という声が届いています。実際、日本国語塾TOPでも、入塾初期に多くの生徒さんがこのポイントでつまずいています。

この記事では、古文の助動詞「る・らる・す・さす・しむ」の接続・活用・意味・見分け方を徹底的に整理し、読んだその日から得点に直結するレベルで解説します。最後まで読んで、ぜひ今日の勉強に活かしてください!


核心情報・基礎知識|まず「5つの助動詞の全体像」を把握しよう

古文の助動詞「る・らる・す・さす・しむ」は、大きく2つのグループに分類できます。

  • 【受身・自発・可能・尊敬グループ】→ る・らる
  • 【使役・尊敬グループ】→ す・さす・しむ

まずはこの大枠を頭に入れましょう。「る・らる」は受け身側、「す・さす・しむ」はさせる側というイメージで整理するのがポイントです。

接続の違いを一覧で確認

助動詞 接続 主な意味
四段・ナ変・ラ変動詞の未然形 受身・自発・可能・尊敬
らる 上一・上二・下一・下二・カ変・サ変動詞の未然形 受身・自発・可能・尊敬
四段・ナ変・ラ変動詞の未然形 使役・尊敬
さす 上一・上二・下一・下二・カ変・サ変動詞の未然形 使役・尊敬
しむ 用言・助動詞の未然形(漢文訓読調の文に多い) 使役・尊敬

接続の原則は「未然形につく」という点が共通しています。「る・す」は四段・ナ変・ラ変に、「らる・さす」はそれ以外の活用に接続する、という対応関係を覚えてください。

翔先生のアドバイス:「接続を先に覚えると、文中で助動詞を発見するスピードが格段に上がります。どの動詞に続いているかを見るクセをつけましょう。


具体的な解説|意味の見分け方を徹底攻略

①「る・らる」の4つの意味と見分け方

「る・らる」には受身・自発・可能・尊敬の4つの意味があります。それぞれ具体的な例文で確認しましょう。

【受身】〜される・〜られる

他者から動作を受けるという意味です。「〜に(によって)」という動作主を表す語が前にあることが多いのが目印です。

例文:「人に笑はぬ。」(人に笑われた。)

→「人に」という動作主があるので受身と判断できます。

【自発】自然と〜される・思わず〜する

自然と感情や動作が起こるという意味。「思ふ・忍ぶ・しのばる・偲ばる」など感情・知覚に関わる動詞と一緒に使われることが多いのが特徴です。

例文:「故郷のことが思ひらる。」(故郷のことが自然と思われる。)

→ 意図せず自然と思われるというニュアンスです。

【可能】〜できる

現代語の「できる」に相当します。打消の語(〜ず・〜ね)と一緒に使われることが圧倒的に多いです。

例文:「えこそ言はね。」(とても言うことができない。)

→「え〜ね(ず)」という不可能の呼応表現がセットになっているのがポイントです。

【尊敬】〜なさる・お〜になる

主語が貴人(天皇・貴族など身分の高い人)の場合に使われます。主語の身分が高いかどうかを確認することで判断します。

例文:「帝、御覧じらる。」(帝がご覧になられる。)

→ 主語が「帝」という最高位の人物なので尊敬と判断できます。

【意味判別の優先順位】

  1. 主語が貴人 → まず尊敬を疑う
  2. 「え〜ず(ね)」など打消表現と共起 → 可能
  3. 「〜に」という動作主が存在 → 受身
  4. 感情・知覚動詞に続く → 自発

②「す・さす・しむ」の使役と尊敬の見分け方

「す・さす・しむ」の意味は使役と尊敬の2つです。「る・らる」に比べると意味の種類が少ない分、見分けのポイントを押さえれば得点しやすい助動詞です。

【使役】〜させる・〜せしめる

誰かに何かをさせるという意味です。「〜に〜させる」という構文、つまり「使役の対象(に)」が明示されることが多いです。

例文:「童に水を汲ま。」(童に水を汲ませる。)

→「童に」という使役対象が「に」格で示されているので使役と判断します。

【尊敬】〜なさる・お〜になる

「す・さす・しむ」が尊敬として使われる場合、主語は必ず身分の高い人物です。また、使役対象(〜に)が文中に存在しない場合は尊敬の可能性が高くなります。

例文:「殿、渡らたまふ。」(殿がお渡りになる。)

→「せたまふ」という形で、尊敬の補助動詞「たまふ」と結びついているのが典型パターンです。

翔先生の現場メモ:「『せたまふ・させたまふ』という形は尊敬の最頻出パターンです。この形を見たら即座に尊敬と判断できるよう、丸ごと覚えてしまいましょう!」


③「す・さす・しむ」の使い分けルール

「す・さす・しむ」は意味は共通していますが、接続する動詞の活用の種類によって使い分けられます。

  • :四段・ナ変・ラ変の未然形に接続(例:「書く」→「書か+す」)
  • さす:上一・上二・下一・下二・カ変・サ変の未然形に接続(例:「起く」→「起き+さす」)
  • しむ:漢文訓読体の文章に多く登場。文語的・硬い文体で使われる(例:「天下を治めしむ」)

「しむ」は現代の受験生にとってなじみが薄いですが、漢文の返り点を絡めた問題で登場することが多いため、「使役・尊敬」の意味を持つ助動詞として必ず押さえておきましょう。


④活用表で確認|「る・らる・す・さす・しむ」の活用形

活用形も試験で問われる重要項目です。正確に覚えましょう。

「る・らる」の活用(下二段型)

未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
れ/られ れ/られ る/らる るる/らるる るれ/らるれ れよ/られよ

「す・さす」の活用(下二段型)

未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
せ/させ せ/させ す/さす する/さする すれ/さすれ せよ/させよ

「しむ」の活用(下二段型)

未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
しめ しめ しむ しむる しむれ しめよ

「る・らる・す・さす・しむ」はすべて下二段型の活用をします。この共通点を頭に入れておくだけで、活用問題の正答率が大きく上がります。


⑤実際の入試問題レベルの演習例

知識を入れたら必ず演習で確認しましょう。以下の問題にチャレンジしてみてください。

【問題】次の「れ」の意味を答えなさい。

「えやはいかで思ひ捨てられむや」(どうして思い捨てることができようか。)

【解説】
「え〜む(ず)」という不可能の呼応表現が使われています。また「やは〜む」という反語表現もあり、「できない」という意味が文脈上明確です。したがって、この「られ」の意味は可能です。

【問題】次の「せ」の意味を答えなさい。

「大臣、女房に手紙を書かたまふ。」

【解説】
「せたまふ」という形で、「大臣」という高身分の人物が主語です。「女房に〜書かせる」という使役の解釈も成立しますが、「せたまふ」の「たまふ」は尊敬の補助動詞であり、「大臣が(自らお)書きになる」という尊敬と解釈するのが自然です。文脈判断が必要な典型問題です。


藤原&翔先生の実践アドバイス

藤原進之介から受験生へ

毎年、入試直前に「助動詞が覚えられない」という相談をたくさん受けます。そのたびに伝えているのが、「接続→活用→意味」の順番で覚えるという原則です。

多くの受験生は「意味」から入ろうとしますが、そもそも文中で助動詞を見つけられなければ意味判別ができません。まず接続(どの活用形につくか)を確実に覚え、次に活用形を把握し、最後に意味の見分け方を身につける——この順番が最も効率的です。

また、古文の助動詞は単独で覚えるより、例文ごと丸暗記するほうが定着率が格段に上がります。日本国語塾TOPでは、厳選した例文を使った音読トレーニングを取り入れており、生徒の理解スピードが大幅に改善しています。

翔先生からのアドバイス

「授業でよく使う見分けのコツをお伝えします。

「る・らる」の意味判別に迷ったら、まず主語を確認することが最優先です。主語が天皇・上皇・貴族など高位の人物であれば、まず尊敬を疑いましょう。次に「え〜ず(ね)」という打消との呼応があれば可能、「〜に」という動作主があれば受身、感情・知覚動詞なら自発——という順番で絞り込んでいくと、ほぼ正解できます。

また、「す・さす・しむ」については、『させ+たまふ』のセットを見たら即尊敬と反射的に判断できるよう、徹底的に刷り込んでください。これは入試最頻出のパターンです。」


よくある疑問・失敗パターンと解決策

❌ 失敗パターン①「る・らる」の意味を勘で選んでしまう

解決策:意味判別の優先順位(尊敬→可能→受身→自発)を手順として頭に固定し、文脈チェックを必ず行う習慣をつけましょう。「勘で解く」のが一番の失点原因です。

❌ 失敗パターン②「す・さす」を見てすべて使役と判断してしまう

解決策:「せたまふ・させたまふ」という形が出てきたときは尊敬です。「たまふ」という尊敬語が後ろに来ているかどうかを必ず確認してください。

❌ 失敗パターン③「しむ」を知らなくて文意が取れない

解決策:「しむ」は特に漢文訓読調の文章(「〜せしむ」の形)で頻出です。「しむ=使役か尊敬」と瞬時に反応できるよう、単語帳に必ず追加しておきましょう。

❌ 失敗パターン④活用形を覚えていないため設問に答えられない

解決策:「る・らる・す・さす・しむ」はすべて下二段型。この一言を覚えておくだけで活用問題の大半は解けます。毎日声に出して活用表を読み上げる練習を取り入れましょう。

❌ 失敗パターン⑤自発と受身の区別がつかない

解決策:「自発」は主体の意志がなく自然に起こる感情・思考に使われます。「思ふ・偲ぶ・しのばる・かなしむ」など感情系の動詞に続いていたら自発と判断するのが最も確実です。受身は「〜によって何かをされる」という外部からの働きかけがあります。


今日からできるアクションチェックリスト

以下のチェックリストを使って、今日の学習を確認しましょう。すべてにチェックがついたら完璧です!

  • ☐ 「る・らる」の接続先(四段・ナ変・ラ変 vs それ以外)を言えるか確認した
  • ☐ 「す・さす・しむ」の接続先を確認し、「しむ」が漢文訓読調に多いことを覚えた
  • ☐ 「る・らる」の4つの意味(受身・自発・可能・尊敬)を例文とセットで言える
  • ☐ 意味判別の優先順位(尊敬→可能→受身→自発)を紙に書いて覚えた
  • ☐ 「す・さす・しむ」の使役・尊敬の見分け方(「せたまふ=尊敬」)を確認した
  • ☐ 活用表(下二段型)を声に出して3回読んだ
  • ☐ 今日学んだ知識を使って、教科書や問題集の例文を1問以上解いた
  • ☐ 間違えた問題をノートにまとめ、翌日以降に復習する予定を立てた

翔先生から一言:「このチェックリストを毎週末に見直す習慣をつけると、助動詞の知識が確実に定着します。1週間後に同じリストを使って再確認してみてください!」


まとめ・日本国語塾トップについて

今回は、古文の助動詞「る・らる・す・さす・しむ」について、接続・活用・意味の見分け方を徹底解説しました。重要ポイントを最後にまとめます。

  • 「る・らる」は受身・自発・可能・尊敬の4つの意味を持ち、意味判別は「主語の身分→打消との呼応→動作主の有無→感情動詞」の順で行う
  • 「す・さす・しむ」は使役・尊敬の2つの意味を持ち、「せたまふ・させたまふ」の形が尊敬の最頻出パターン
  • 接続の違い(四段・ナ変・ラ変 vs それ以外)で「る/らる」「す/さす」が決まる
  • すべて下二段型の活用という共通点を活用して活用問題を解く
  • 意味判別は「勘」ではなく、優先順位に従った手順で行うことが得点力アップの鍵

古文の助動詞「る・らる・す・さす・しむ」は、一度正確に整理してしまえば、読解・文法問題の両方で確実に得点できる分野です。この記事を繰り返し読み返し、ぜひ得点源にしてください!


日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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