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Q&A|国語の先生に「読みが浅い」と言われます。深く読むにはどうすれば?

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

「先生から『読みが浅い』と言われるけど、どうすればいいの?」

これは、現代文の指導をしていると非常によく聞く悩みです。定期テストではそれなりに点が取れているのに、模試や記述問題になると「浅い」「表面的」「本質をとらえられていない」と返ってくる。そんな経験をしている受験生は、全国にたくさんいます。

結論からお伝えすると、「読みが浅い」という問題は、センスや才能の問題ではありません。読み方に「型」が身についていないだけです。正しいアプローチを知り、繰り返し実践すれば、必ず深く読む力は身につきます。

この記事では、「深く読む」とはそもそも何なのか、そしてどうすれば実践できるのかを、具体例を交えながら徹底解説します。3500字超えの濃密な内容ですが、ぜひ最後まで読んでください。きっと今日から使えるヒントが見つかるはずです。

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核心情報|「読みが浅い」とはどういう状態か?

まず、「読みが浅い」という言葉の正体を明確にしましょう。先生がこの言葉を使うとき、大きく分けて3つの状態を指しています。

①書いてあることをそのまま拾っているだけ

例えば、「筆者はAだと言っている」という部分を根拠にして答えを書く。これ自体は間違いではありませんが、問われているのは「なぜ筆者はAと言っているのか」「Aという主張の背景にある問題意識は何か」といった一歩踏み込んだ理解です。表面的な言葉を拾うだけでは、こうした問いには答えられません。

②文章全体の「流れ・構造」を把握していない

現代文の文章、特に評論文は、「問題提起→具体例→主張→まとめ」のような論理構造を持っています。「読みが浅い」生徒の多くは、この構造を意識せず、段落ごとに内容を切り取って読んでいます。その結果、「この段落は何のためにあるのか」が分からなくなり、筆者の意図を見失います。

③キーワードの「意味の重さ」を感じ取れていない

評論文には、「近代的自我」「他者性」「アイデンティティ」「パラダイム」のような、筆者が特別な意味を込めて使っているキーワードが登場します。これらを辞書的な意味だけで処理してしまうと、筆者が本当に言いたいことから遠ざかります。文脈の中でそのキーワードがどういう意味を持っているかを、丁寧に読み解く必要があります。

この3つのどれか(あるいは複数)が原因で、「読みが浅い」と言われているケースがほとんどです。あなたはどのパターンに当てはまりますか?

具体的な方法|深く読むための5つのアプローチ

① 「筆者の問い」を探す習慣をつける

深く読むための第一歩は、「この文章で筆者が解こうとしている問いは何か?」を常に意識することです。

たとえば、「現代社会における言語の役割」というテーマの評論文があったとします。表面的に読むと「言語は大切だ」という話に見えます。しかし深く読むと、筆者は「デジタル化が進む時代に、言語によるコミュニケーションは形骸化していないか?」という問いを立てていることに気づきます。

「筆者の問い」が見えると、各段落の役割も見えてきます。「この段落は問いを提起している」「この段落は反論を退けている」「この段落でようやく答えが出ている」という構造が自然と読み取れるようになります。

実践法:文章を読み始めたら、第1〜2段落で「この人は何を問題にしているんだろう?」と自問する。そして、読み終わったあとに「筆者の問いと答え」を一言でまとめる練習をしましょう。

② 「逆接」に敏感になる

現代文の深読みにおいて、最も重要なサインのひとつが逆接の接続詞です。「しかし」「ところが」「だが」「けれども」などの言葉が出てきたら、そこに筆者の主張の核心が来ることが多い。

例えば:

「一般に、人は合理的に判断すると言われる。しかし、実際には感情や先入観に大きく左右されている。」

この場合、「しかし」以降が筆者の言いたいことです。「浅い読み」をしている生徒は「人は合理的に判断する」という前半を主張として拾いがちですが、それは筆者が否定しようとしている既存の見解です。

実践法:文章中の逆接にアンダーラインを引く習慣をつける。その直後の内容を「筆者の主張候補」として意識しながら読む。

③ 具体例と抽象論を「セット」で理解する

評論文では、筆者は必ず「抽象的な主張」と「具体的な例」をセットで使います。深く読む力とは、この対応関係を正確にとらえる力でもあります。

たとえば:

  • 抽象:「現代人は他者との真の対話を失いつつある」
  • 具体:「SNSでは相手の反応を見ながら言葉を選ぶのではなく、あらかじめ”映える”言葉を選んでから発信する」

浅い読みをしている生徒は、具体例を「ただの話題」として読み流します。しかし深い読みができる生徒は、「この具体例は、どの抽象的な主張を説明・補強しているのか?」を常に考えます。

実践法:具体例が出てきたら余白に「→(矢印)」を書いて対応する抽象論を書き出す。逆に抽象論が出てきたら「この例はどこかな?」と探す。この往復運動が深読みを育てます。

④ 「言い換え表現」をたどる

現代文の文章、特に評論では、同じ概念が複数の表現で繰り返されます。これを「イコール関係」と呼びます。深く読むためには、このイコール関係を正確に把握することが不可欠です。

例えば、ある評論文の中で:

  • 「自己同一性」=「アイデンティティ」=「変わらない自分という感覚」

という言い換えが繰り返されていたとします。これを同一のものとして読めていないと、「アイデンティティ」が出てきた設問に答えられません。

実践法:読みながら「これは前に出てきた概念と同じでは?」と意識し、波線や記号でつなぐ。特に「つまり」「すなわち」「換言すれば」という接続表現は、必ずイコール関係のサインです。

⑤ 「筆者の価値観・立場」を推測しながら読む

最も深い読みは、「この筆者はどんな価値観を持っているか」を文章全体から読み取ることです。これは記述問題で特に求められます。

例えば、「科学技術と人間」という評論で、筆者が「効率化が進むほど、人間の身体的な感覚が失われる」と繰り返し主張しているとします。この筆者は「効率よりも身体的・感覚的な豊かさを重視する」という価値観を持っていると読み取れます。

この「筆者の立場」が分かっていれば、問われていない部分についても「おそらく筆者はこう考えるだろう」と推測でき、記述の精度が格段に上がります。

実践法:文章を読み終わったら「この筆者は何を大切にしている人か?」を一言で言語化する。「身体性を重視する人」「共同体の価値を信じる人」など、簡単なラベルを貼る練習をしましょう。

藤原&翔先生の実践アドバイス

藤原進之介より

私が長年の指導経験から感じることは、「読みが浅い」と言われる生徒の多くは、読む前の「姿勢」に問題があることが多いということです。

つまり、文章を「情報を取り込むもの」として受動的に読んでいる。深く読める生徒は、文章を「筆者との対話」として能動的に読んでいます。「なぜこう書いたんだろう?」「本当にそうか?」と心の中でツッコミを入れながら読む。この姿勢の違いが、長期的には大きな差を生みます。

受験生に特に伝えたいのは、「深読みは国語だけの力ではない」ということです。深く読める人は、人の話をよく聞き、相手の意図を正確に読み取れる人でもあります。人生においても必ず役立つ力です。ぜひ本気で身につけてください。

翔先生より

私が授業でよくやるのは、「音読+実況中継」という練習法です。文章を音読しながら、自分が今何を考えているかを声に出す。「ここで逆接が来た、つまり次が主張だな」「これさっきの抽象論の具体例だな」と実況するんです。

最初は一人でやると恥ずかしいかもしれませんが(笑)、この練習をすると、自分がどこで「なんとなく読んでいるか」がよく分かります。「なんとなく読む」習慣を断ち切ることが、深読み力を高める最短ルートだと私は思っています。

また、問題を解いた後に「なぜこの答えになるのか」を自分の言葉で説明できるまで復習することも大切です。答え合わせで丸をつけて終わりにしている生徒は、絶対に伸びません。「なぜ?」を言語化する習慣が、現代文の深読み力を本当の意味で育てます。

よくある失敗と解決策

失敗①:傍線部だけを読んで答えようとする

設問の傍線部だけを読んで、前後の文脈を無視して答えを探す。これは「浅い読み」の典型です。傍線部はあくまで文章全体の中の一部。必ず「この傍線部は文章全体のどの議論の流れの中にあるか」を確認してから答えましょう。

失敗②:難しい言葉を読み飛ばす

「難しいな」と感じた語句を読み飛ばすと、そこが実は筆者の核心的な主張だったというケースが頻繁にあります。分からない言葉が出てきたら、前後の文脈から意味を推測する練習を積みましょう。「この言葉をXとおいて読もう」という柔軟な姿勢が大切です。

失敗③:自分の意見や常識を持ち込む

「こんな考え方はおかしい」「自分はそう思わない」という感情が邪魔をして、筆者の主張を正確に読み取れなくなることがあります。現代文は「自分がどう思うか」ではなく「筆者がどう言っているか」を読む科目です。自分の価値観は一旦カッコに入れて読む習慣をつけましょう。

失敗④:問題を解くことだけを目的にする

「答えを出すこと」だけを目的に読むと、文章全体を理解しようとする姿勢が失われます。問題を解く前に「まず文章を理解する」という順番を守ることが、深い読みにつながります。

今日からできるアクション

「深く読む力」は一夜にして身につくものではありませんが、今日から始められる具体的なアクションがあります。

  1. 読んだ文章の「筆者の問いと答え」を一言でまとめる:毎日1文章でOK。新聞のコラムや教科書でも構いません。
  2. 逆接の接続詞にアンダーラインを引く:これだけで読みの精度が上がります。
  3. 具体例と抽象論の対応をメモする:余白を活用して、矢印でつなぐ習慣を。
  4. 問題の解説を読んで「なぜその答えになるか」を自分の言葉で言えるようにする:これが最も重要な復習法です。
  5. 週に1回、「音読+実況中継」練習をする:自分の思考プロセスを声に出すことで、弱点が浮き彫りになります。

まずはこの5つを2週間続けてみてください。必ず変化を感じられるはずです。深く読む力、つまり深読み力は継続した練習によって確実に伸びます。

まとめ・日本国語塾トップについて

今回は「読みが浅い」と言われてしまう原因と、深く読むための具体的な方法を解説しました。

まとめると、深読み力を高めるポイントは以下の5つです:

  1. 筆者の「問い」を探す
  2. 逆接に敏感になる
  3. 具体例と抽象論をセットで理解する
  4. 言い換え(イコール関係)をたどる
  5. 筆者の価値観・立場を推測しながら読む

これらは才能ではなく、練習によって身につけられるスキルです。「読みが浅い」という言葉を、成長のサインとして前向きにとらえ、ぜひ今日から実践してみてください。現代文の深読み力は、受験だけでなく、社会に出てからも一生使える力です。

もし「自分一人では難しい」「もっと専門的に指導してほしい」と感じたら、ぜひ私たちにご相談ください。


日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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また、数学・理系科目は数強塾(sukyojuku.com)もあわせてご利用ください。

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