送り仮名 ―― 漢文を日本語として読むための仮名
送り仮名は、漢字の右下に小さく付けて、活用語尾や助詞・助動詞を補う仮名です。歴史的仮名遣いのカタカナで書くのが原則で、返り点とあわせて訓点と呼ばれます。
送り仮名 の一覧
| 項目 | 働き | 例(白文) | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 動詞の活用語尾 | 活用する部分を送る | 読ㇾ書 | 書ヲ読ム |
| 助詞 | 「ヲ」「ニ」「ト」など | 問二於師一 | 師ニ問フ |
| 助動詞 | 打消・使役・受身など | 不ㇾ知 | 知ラず |
| 再読文字 | 二度目の読みを送る | 未ㇾ知 | 未ダ知ラず |
項目別の解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。
動詞の活用語尾
- 働き
- 活用する部分を送る
- 例
- 読ㇾ書 → 書ヲ読ム
- ポイント
- 「読」に「ム」を送る。
助詞
- 働き
- 「ヲ」「ニ」「ト」など
- 例
- 問二於師一 → 師ニ問フ
- ポイント
- 置き字「於」の働きを「ニ」で表す。
助動詞
- 働き
- 打消・使役・受身など
- 例
- 不ㇾ知 → 知ラず
- ポイント
- 「不」を「ず」と読む形で送る。
再読文字
- 働き
- 二度目の読みを送る
- 例
- 未ㇾ知 → 未ダ知ラず
- ポイント
- 「未」に「ダ」、下に「ず」を送る。
間違えやすい点
| 送り仮名 と 返り点 | 返り点は順序、送り仮名は日本語としての形を担う。二つあわせて訓点という。 |
|---|---|
| 置き字の処理 | 「而」「於」「矣」などは読まないが、その働きを直前の語の送り仮名で表す。 |
入試ではどう問われるか
置き字の働きを送り仮名で表せるかが最重要です。「於」を「ニ」と送るか「ヨリ」と送るかで意味が変わるため、送り仮名の選択がそのまま解釈になります。
本ページは漢文訓読法の解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
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よくある質問
送り仮名はどう書きますか。
歴史的仮名遣いのカタカナで、漢字の右下に小さく付けます。
置き字にも送り仮名を付けますか。
置き字自体は読みませんが、その働きを直前の語の送り仮名(ニ・ヨリなど)で表します。
返り点との違いは何ですか。
返り点は読む順序、送り仮名は日本語としての形を担います。
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