返読文字 ―― 必ず下から返って読む字
返読文字は、必ず下の語を読んでから返って読む字です。日本語と語順が逆になる字で、見つけたらその下に返り点が付くと予測できます。
返読文字 の一覧
| 項目 | 働き | 例(白文) | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 不・非・無・莫 | 否定 | 不ㇾ知 | 知らず |
| 有・無 | 存在 | 有ㇾ師 | 師有り |
| 可・能・足・難・易 | 可能・難易 | 可ㇾ食 | 食らふべし |
| 使・令・遣・教 | 使役 | 使二民耕一 | 民をして耕さしむ |
| 見・被・為 | 受身 | 見ㇾ疑 | 疑はる |
| 自・従・由 | 起点 | 自ㇾ古 | 古より |
| 如・若 | 比況 | 如ㇾ夢 | 夢のごとし |
項目別の解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。
不・非・無・莫
- 働き
- 否定
- 例
- 不ㇾ知 → 知らず
- ポイント
- 否定語は必ず返読する。
有・無
- 働き
- 存在
- 例
- 有ㇾ師 → 師有り
- ポイント
- 「〜がある/ない」は下から返る。
可・能・足・難・易
- 働き
- 可能・難易
- 例
- 可ㇾ食 → 食らふべし
- ポイント
- 下の動詞を読んでから返る。
使・令・遣・教
- 働き
- 使役
- 例
- 使二民耕一 → 民をして耕さしむ
- ポイント
- 使役の対象と動作を読んでから返る。
見・被・為
- 働き
- 受身
- 例
- 見ㇾ疑 → 疑はる
- ポイント
- 下の動詞を読んでから返る。
自・従・由
- 働き
- 起点
- 例
- 自ㇾ古 → 古より
- ポイント
- 「〜から」は下から返る。
如・若
- 働き
- 比況
- 例
- 如ㇾ夢 → 夢のごとし
- ポイント
- 「〜のようだ」は下から返る。
間違えやすい点
| 返読文字を覚える利点 | 返り点が付く位置を予測できる。白文に返り点を付ける設問で強力な手がかりになる。 |
|---|---|
| 再読文字との違い | 再読文字は一字を二度読む。返読文字は一度だけだが下から返る。 |
入試ではどう問われるか
白文に返り点を付ける設問で決定的に役立ちます。返読文字を見つけたら、その下に返り点が必要だと分かるため、構造を取る速度が上がります。
本ページは漢文訓読法の解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
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よくある質問
返読文字とは何ですか。
必ず下の語を読んでから返って読む字のことです。
どんな字がありますか。
不・非・無・有・可・能・足・使・令・見・被・自・従・如・若などが代表的です。
再読文字との違いは何ですか。
再読文字は一字を二度読みますが、返読文字は一度だけ読み、下から返るだけです。
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