白文の読み方 ―― 訓点のない漢文を読む手順
白文は、返り点も送り仮名も付いていない漢文です。手がかりは助字と返読文字で、この二つに印を付けてから構造を取るのが確実な手順です。
白文の読み方 の一覧
| 項目 | 働き | 例(白文) | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 助字に印を付ける | 而・於・之・者・所などを探す | 学而時習之 | 学びて時に之を習ふ |
| 返読文字を探す | 不・有・可・使などを探す | 不可不学 | 学ばざるべからず |
| 述語と目的語を見つける | 動詞の直後が目的語 | 読書 | 書を読む |
| 返り点を付ける | 内側から順に | 読ㇾ書 | 書を読む |
| 送り仮名を補う | 助詞・助動詞を足す | 読ㇾ書 | 書ヲ読ム |
項目別の解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。
助字に印を付ける
- 働き
- 而・於・之・者・所などを探す
- 例
- 学而時習之 → 学びて時に之を習ふ
- ポイント
- 助字が文の区切りを教えてくれる。
返読文字を探す
- 働き
- 不・有・可・使などを探す
- 例
- 不可不学 → 学ばざるべからず
- ポイント
- 見つけたら下に返り点が必要と分かる。
述語と目的語を見つける
- 働き
- 動詞の直後が目的語
- 例
- 読書 → 書を読む
- ポイント
- この二つが逆になるので返り点を付ける。
返り点を付ける
- 働き
- 内側から順に
- 例
- 読ㇾ書 → 書を読む
- ポイント
- 1字ならレ点、2字以上なら一二点。
送り仮名を補う
- 働き
- 助詞・助動詞を足す
- 例
- 読ㇾ書 → 書ヲ読ム
- ポイント
- 置き字の働きもここで表す。
間違えやすい点
| 順序が大切 | 構造を取ってから返り点を付ける。返り点を先に付けようとすると必ず行き詰まる。 |
|---|---|
| 助字が手がかり | 意味の分からない語があっても、助字さえ見えれば骨組みは取れる。 |
入試ではどう問われるか
白文の設問は難しく見えますが、助字と返読文字に印を付けるという手順を固定すれば、初見の文でも骨組みは取れます。語彙力より手順が先です。
本ページは漢文訓読法の解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
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よくある質問
白文とは何ですか。
返り点も送り仮名も付いていない、漢字だけの漢文のことです。
何から手をつければいいですか。
助字(而・於・之・者・所など)と返読文字(不・有・可・使など)に印を付けることから始めます。
返り点はいつ付けますか。
構造を取り終えてから付けます。先に返り点を付けようとすると行き詰まります。
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