比況形 ―― まるで〜のようだ
比況形は「まるで〜のようだ」という比喩を表す句法です。「如」「若」は単独で「ごとシ」と読み、「猶」は再読文字で「なホ〜ノごとシ」と二度読みます。
比況形 の一覧
| 項目 | 働き | 例(白文) | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 如A | Aのようだ | 如夢 | 夢のごとし |
| 若A | Aのようだ | 若無人 | 人無きが若し |
| 猶A | まるでAのようだ | 猶水之就下 | 猶ほ水の下に就くがごとし |
| A如B | AはBのようだ | 其疾如風 | 其の疾きこと風の如し |
| 如〜然 | 〜のようである | 如有所思然 | 思ふ所有るが如く然り |
項目別の解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。
如A
- 働き
- Aのようだ
- 例
- 如夢 → 夢のごとし
- ポイント
- 「如」を「ごとシ」と読む。
若A
- 働き
- Aのようだ
- 例
- 若無人 → 人無きが若し
- ポイント
- 「若」も同じ働き。
猶A
- 働き
- まるでAのようだ
- 例
- 猶水之就下 → 猶ほ水の下に就くがごとし
- ポイント
- 再読文字。「なホ」と「ごとシ」で二度読む。
A如B
- 働き
- AはBのようだ
- 例
- 其疾如風 → 其の疾きこと風の如し
- ポイント
- 主語を先に置く形。
如〜然
- 働き
- 〜のようである
- 例
- 如有所思然 → 思ふ所有るが如く然り
- ポイント
- 「然」で受ける形。
間違えやすい点
| 如・若 と 猶 | 「如」「若」は一度だけ読む。「猶」は再読文字で二度読む。 |
|---|---|
| 如 の他の用法 | 「如」は「もシ(仮定)」「しク(及ぶ)」とも読む。「不如」なら「しかず(及ばない)」。 |
| 送り仮名 | 比況の「ごとシ」は連体形を受けるため、直前に「が」「の」を送ることが多い。 |
入試ではどう問われるか
「猶」の再読を落とすのが典型的な失点です。「猶ほ〜のごとし」の「のごとし」を書かないと比況が成立しません。また「不如」を比況と誤読する誤りにも注意してください。
本ページは漢文訓読法の解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
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よくある質問
比況形とは何ですか。
「まるで〜のようだ」という比喩を表す句法です。
「如」「若」「猶」の違いは何ですか。
「如」「若」は一度だけ「ごとシ」と読みます。「猶」は再読文字で「なホ〜ノごとシ」と二度読みます。
「不如」も比況ですか。
違います。「しかず」と読み、「及ばない」という比較の否定を表します。
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