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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

類は友を呼ぶの意味と使い方|例文・誤用・類語・中学受験問題を解説

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「類は友を呼ぶ」とは、性質、好み、考え方などが似た者同士は、自然に集まり仲間になりやすいということわざです。 読み方は「るいはともをよぶ」。似ている点が人間関係を作る働きを表しますが、友人同士の人格がすべて同じだと断定する言葉ではありません。

語句と意味の仕組み

意味
共通する性質を持つ仲間・種類
親しく関わる人、同じ活動に集まる人
呼ぶ声をかけるだけでなく、引き寄せるように集める

同じ本が好きな人、同じ競技に取り組む人、似た問題意識を持つ人は、話題や活動を共有しやすいため関係が生まれます。この傾向を、人の「類」が「友」を呼び寄せるように表した比喩です。

一方、学校、地域、職場などでは、自分とは異なる人とも関係を築きます。友人は一つの共通点だけで結ばれる場合もあり、価値観のすべてが一致するわけではありません。ことわざは傾向であり、個々の関係を決める法則ではありません。

『易経』につながる表現

関連する古い表現に『易経』繋辞上の「方は類を以て聚まり、物は群を以て分かる」があります。似た性質のものが集まり、群れを成して分かれるという趣旨で、日本語の「類を以て集まる」や「類は友を呼ぶ」と結びつけて説明されます。

出典を答える問題では、現代の定型句そのものと、意味につながる漢文の表現を区別します。「類は友を呼ぶの一字一句がそのまま『易経』にある」と単純化せず、関連する典拠として扱うのが正確です。

似た者が集まりやすい理由

会話のきっかけがある

共通の趣味や経験があれば、何を話すか迷いにくく、相手の説明も理解しやすくなります。

安心感を得やすい

自分と似た意見を聞くと、考えが受け入れられたと感じます。ただし、反対意見を避け続けると見方が偏る場合があります。

出会う場所が重なる

同じ部活動、講座、地域行事に参加すれば、同じ関心を持つ人と接する回数が増えます。性格だけでなく、環境も友人関係を作ります。

自然な使用例

例文1 趣味の集まり

「読書会には物語について語りたい人が集まり、類は友を呼ぶと感じた。」

共通の関心が人を結びつけています。

例文2 好ましくない集団

「規則を軽く考える者同士が集まった様子を見て、類は友を呼ぶと言われた。」

批判的な用法ですが、一人一人の行為を確認する必要があります。

例文3 例外を示す

「類は友を呼ぶとはいうが、私たちは考え方が違うからこそ互いに学べる。」

傾向を認めつつ、異質な友人関係の価値を述べます。

例文4 環境の影響

「類は友を呼ぶだけでなく、同じ活動を続けた結果、仲間の考え方が似てきた面もある。」

最初から似ていた場合と、後から似た場合を分けています。

よくある誤用

誤用1 友人の行為で本人を決めつける

「悪いことをした人の友達だから、本人も悪い」とは限りません。関係だけで責任を負わせる連座的な判断は避けます。

誤用2 友人は全部同じと考える

一つの趣味が共通しても、性格、家庭環境、将来像は異なります。「類」の範囲を過度に広げないことが大切です。

誤用3 異なる人を排除する

「類が違うから仲間に入れない」という差別の根拠にはなりません。傾向の説明と、排除の正当化は別です。

誤用4 因果の向きを一つに決める

似ているから友人になった場合だけでなく、長く一緒にいるため似てくる場合、同じ環境に影響された場合もあります。

関連表現との違い

同気相求む

同じ気質の者が互いを求め合うという漢語的な表現で、「類は友を呼ぶ」に近い意味です。

朱に交われば赤くなる

付き合う人や環境によって性質が変わるという意味です。似た人が集まる原因より、交際後の影響に重点があります。

類を以て集まる

同類のものが自然に集まるという表現で、『易経』につながる言い方です。「友」に限らず物事の分類にも広げられます。

中学受験・作文での活用

説明文では「選択」と「環境」の因果を分けます。本人が似た仲間を選んだのか、同じ場所に集められたため関係ができたのか、交流によって後から似たのかを読みます。「相関があるから原因である」と飛躍した選択肢に注意します。

作文では、共通点のある友人との経験に加え、異なる意見から学んだ経験も書きます。似ていることが生む安心と、似た意見だけになる危険を両方扱うと、一面的な教訓を超えた文章になります。

オンライン環境で考える

閲覧履歴に合わせて似た情報が推薦される環境では、自分と近い意見ばかりが目に入りやすくなります。これは友人関係そのものではありませんが、「類」が集まる仕組みを考える現代的な題材です。意識して異なる根拠や一次資料にも触れることで、判断の幅を保てます。

中学受験で「類は友を呼ぶ」をどう問われるか

入試では、意味をそのまま答えるだけでなく、前後の状況に合う用例を選ぶ問題、似た表現と区別する問題、短文を作る問題に発展します。「知っているつもり」から一歩進み、誰が、どのような状況で、何を評価するために使った言葉かを説明できるようにしましょう。

問題1 意味と文脈

「類は友を呼ぶ」を使える場面を自分で一つ考え、①出来事、②話し手の評価、③このことわざを選ぶ理由、の三点に分けて説明しなさい。

解答の確認方法:出来事だけでなく、文字どおりではない意味が状況と結びついているかを確認します。「類は友を呼ぶだからです」と同じ言葉を繰り返すだけでは説明になりません。

問題2 誤用を直す

この記事の誤用例から一つを選び、どの条件が不足しているかを示した上で、自然な一文へ書き換えなさい。

採点の観点:誤りを「何となく変」とせず、主語、場面、評価の方向、程度、比喩のいずれが合わないのかを明示します。修正文では「類は友を呼ぶ」の意味が前後から推測できるようにします。

問題3 比較記述

「類は友を呼ぶ」と、記事中で紹介した類似表現の一つは、どこが同じでどこが違いますか。60字以内で説明しなさい。

解答の型:「どちらも〜を表すが、類は友を呼ぶは〜に重点があり、もう一方は〜に重点がある。」共通点と相違点の両方が必要です。

家庭で定着させる四段階学習

第一段階:一行の意味を自分の言葉へ直す

辞書の説明を丸暗記した後、本文を閉じて小学生にも分かる言葉で説明します。言い換えられない部分があれば、まだ理解が曖昧です。「類は友を呼ぶ」を構成する語の文字どおりの意味と、表現全体の意味を分けると整理できます。

第二段階:使える場面と使えない場面を対にする

正しい一文だけでなく、似ているけれど使えない一文も作ります。誤用を作る学習は、意味の境界を見つける作業です。保護者は「どの言葉が加われば自然になるか」「反対の評価なら何と言い換えるか」と質問してください。

第三段階:短い物語へ入れる

登場人物、出来事、結果を決め、最後に「類は友を呼ぶ」が自然に入る80〜120字の物語を作ります。表現だけが突然現れないよう、意味を支える出来事を先に書くことが大切です。作文力と語彙力を同時に鍛えられます。

第四段階:一週間後に再テストする

読んだ直後の正解は短期記憶かもしれません。一週間後に、読み「るいはともをよぶ」、意味、正用例、混同しやすい表現を何も見ずに答えます。間違えた項目だけを戻ることで、復習時間を抑えながら長期記憶へ移せます。

選択肢問題で確認する四つのずれ

確認点典型的な誤答見直し方
主語誰の状態・行動かが本文と違う表現されている人物を指で確認する
評価の方向肯定と否定、称賛と批判が逆前後の感情語や接続語を見る
程度「少し」を「必ず」「完全に」と強める断定語と限定語を比較する
場面字面は似ているが必要条件がない類は友を呼ぶが成立する出来事を言葉にする

選択肢に「類は友を呼ぶ」と同じ語が含まれていても、それだけで正解にはなりません。本文の状況を一度短く言い換えてから選択肢を比べると、部分一致の罠を避けやすくなります。

よくある質問

「類は友を呼ぶ」は慣用句ですか、ことわざですか

本記事ではJMdictの分類を確認し、「ことわざ」として扱っています。教材によって大きな「慣用表現」の単元へまとめられる場合はありますが、記事内では分類を明示して学びます。

読み方はどうなりますか

「るいはともをよぶ」と読みます。漢字だけでなく、送り仮名や助詞を含む表現全体で覚えてください。

意味を一つだけ覚えればよいですか

まず中心的な意味を覚えます。その上で、肯定・否定の方向、使える相手、程度の強さなど、記事で説明したニュアンスも確認してください。文脈問題ではこの差が問われます。

作文に入れれば評価されますか

難しい言葉を入れただけでは評価は決まりません。表現に合う具体的な出来事があり、前後の文と自然につながることが重要です。無理に使うより、意味を正確に伝えることを優先します。

どのように復習すればよいですか

読み、意味、正用、誤用、類似表現の五項目でカードを作り、翌日・一週間後・一か月後に確認します。間違えた理由も短く記録すると、語彙問題だけでなく読解の選択肢分析にも役立ちます。

まとめ

「類は友を呼ぶ(るいはともをよぶ)」を使える知識にするには、意味を暗記するだけでなく、文字どおりの表現との違い、使える状況、誤用、類似表現との境界まで説明する必要があります。例文を自分の経験へ置き換え、正しい文と誤った文を対にして復習しましょう。

中学受験では、語彙は独立した知識問題にとどまりません。人物の心情、筆者の評価、選択肢の微妙な違いを捉える土台です。一語を深く学ぶ習慣が、物語文・説明文・作文のすべてにつながります。

参考資料・編集方針

例文・誤用分析・練習問題は日本国語塾TOPのオリジナルです。個別の語源や初出を確認できない場合は推測で補わず、断定を避けています。2026年7月30日確認。

執筆・編集:日本国語塾TOP
日本国語塾TOPは、藤原進之介が代表を務める数強塾グループの国語専門塾です。語彙を暗記で終わらせず、本文根拠・選択肢・記述へつなげて指導します。
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