「兼愛」(けんあい)は、分け隔てなくすべての人を愛すること。墨子の中心思想。
出典は『墨子』兼愛です。以下で、原文・書き下し文・現代語訳と、由来になった話を整理します。
意味と出典
| 読み | けんあい |
|---|---|
| 意味 | 分け隔てなくすべての人を愛すること。墨子の中心思想。 |
| 出典 | 『墨子』兼愛 |
| 類義語 | 非攻/博愛 |
| 対義語 | 別愛/差別愛 |
原文・書き下し文・現代語訳
- 原文
- 視人之国若視其国
- 書き下し
- 人の国を視ること其の国を視るが若くす
- 現代語訳
- 他人の国を見ることを、自分の国を見るのと同じようにする。
由来になった話
墨子は、争いの原因は人を差別して愛することにあるとし、自他の区別なく愛する「兼愛」を説きました。儒家が説く親疎の別のある愛(別愛)と対立します。
読解のポイント
儒家の「仁」との違いが要点です。儒家は親から順に愛が及ぶ(親疎の別)としますが、墨子は区別なく等しく愛するべきだとしました。
本ページは故事成語の解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
使い方の例
- 兼愛の思想。
- 分け隔てなく接する。
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よくある質問
「兼愛」の出典は何ですか。
『墨子』兼愛篇です。
儒家の「仁」とどう違いますか。
儒家は親から順に愛が及ぶとしますが、墨子は区別なく等しく愛するべきだとしました。
関連する思想は何ですか。
「非攻」(侵略戦争の否定)が兼愛と対になる主張です。
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