「者」は もの/は と読みます。
「者」は「〜する者・〜するもの」と、主題を示す「〜は」の二つが柱です。前者は人やものを指し、後者は文の話題を提示します。
「者」の読み方・意味 一覧
| 読み | 意味 | 例(白文) | 書き下し |
|---|---|---|---|
| もの | 〜する人・〜するもの | 知者不惑 | 知る者は惑はず |
| は | 主題の提示(〜というものは) | 学者所以求道也 | 学は道を求むる所以なり |
| もの | 「〜者也」で断定を強める | 此仁者也 | 此れ仁者なり |
| (条件) | 「〜者」で仮定を表すことがある | 有過者改之 | 過ち有る者は之を改む |
用法別の詳しい解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。白文・書き下し文・現代語訳をそろえてあります。
1. もの ―― 〜する人・〜するもの
- 白文
- 知者不惑
- 書き下し
- 知る者は惑はず
- 現代語訳
- 知恵のある者は迷わない。
2. は ―― 主題の提示(〜というものは)
- 白文
- 学者所以求道也
- 書き下し
- 学は道を求むる所以なり
- 現代語訳
- 学問とは道を求める手段である。
3. もの ―― 「〜者也」で断定を強める
- 白文
- 此仁者也
- 書き下し
- 此れ仁者なり
- 現代語訳
- この人こそ仁の人である。
4. (条件) ―― 「〜者」で仮定を表すことがある
- 白文
- 有過者改之
- 書き下し
- 過ち有る者は之を改む
- 現代語訳
- 過ちがあれば、それを改める。
紛らわしい字との識別
| 者 と 所 | 「者」は動作をする側(〜する人)、「所」は動作を受ける側(〜されるもの)。「知る者」=知る人、「知る所」=知っている内容。 |
|---|---|
| もの か は か | 直後に「也」があって断定で閉じるなら「もの」。文の前半で話題を立てて後半で説明していれば「は」。 |
入試ではどう問われるか
「者」と「所」の対比は設問で狙われます。「〜する者」と訳すか「〜するところ(もの)」と訳すかで、主語と目的語が入れ替わってしまうためです。
本ページは漢文法の解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
今日の練習
読み方を覚えるだけでは、初見の白文で使えません。次の順で手を動かしてください。
- 上の白文を隠して、書き下し文から白文の語順を復元する。
- 「者」が出てくる文を教科書か問題集から3つ探し、上のどの用法かを判定する。
- 判定の根拠を「直前が〜だから」の形で1行書く。根拠を言葉にできて初めて使える知識になります。
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よくある質問
「者」と「所」はどう違いますか。
「者」は動作をする側、「所」は動作を受ける側です。「知る者」は知っている人、「知る所」は知っている内容を指します。
「者」を「は」と読むのはどんなときですか。
文の前半で話題を立て、後半でそれを説明する形のときです。「学は道を求むる所以なり」のような定義文でよく使われます。
「〜者也」の形は何を表しますか。
断定を強める形です。「〜である」とはっきり言い切る働きをします。
書き下し文の答案を見てもらえます
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