「須」は すべかラク〜ベシ と読みます。
「須」は再読文字で「すべかラク〜ベシ」と読み、「ぜひ〜する必要がある」という強い必要性を表します。再読文字のなかで最も強い言い方です。
「須」の読み方・意味 一覧
| 読み | 意味 | 例(白文) | 書き下し |
|---|---|---|---|
| すべかラク〜ベシ | ぜひ〜すべきだ | 須勉励 | 須らく勉励すべし |
| すべかラク〜ベシ | 〜しなければならない | 須知此理 | 須らく此の理を知るべし |
| もちフ | 用いる・必要とする(動詞) | 不須言 | 言ふを須ゐず |
用法別の詳しい解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。白文・書き下し文・現代語訳をそろえてあります。
1. すべかラク〜ベシ ―― ぜひ〜すべきだ
- 白文
- 須勉励
- 書き下し
- 須らく勉励すべし
- 現代語訳
- ぜひ努力すべきである。
2. すべかラク〜ベシ ―― 〜しなければならない
- 白文
- 須知此理
- 書き下し
- 須らく此の理を知るべし
- 現代語訳
- この道理をぜひ知らなければならない。
3. もちフ ―― 用いる・必要とする(動詞)
- 白文
- 不須言
- 書き下し
- 言ふを須ゐず
- 現代語訳
- 言う必要はない。
紛らわしい字との識別
| 須 と 宜 と 当 | 強さは須(必要)> 当(当然)> 宜(勧め)。 |
|---|---|
| 誤読に注意 | 「すべからく」を「すべて」の意味で使うのは誤用。「須らく〜べし」の形でのみ用いる。 |
入試ではどう問われるか
現代語で「すべからく」を「すべて」の意味で使う誤用が広まっていますが、漢文では必ず「すべかラク〜ベシ」の形で「ぜひ〜すべきだ」を表します。この誤用は設問でも問われます。
本ページは漢文法の解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
今日の練習
読み方を覚えるだけでは、初見の白文で使えません。次の順で手を動かしてください。
- 上の白文を隠して、書き下し文から白文の語順を復元する。
- 「須」が出てくる文を教科書か問題集から3つ探し、上のどの用法かを判定する。
- 判定の根拠を「直前が〜だから」の形で1行書く。根拠を言葉にできて初めて使える知識になります。
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よくある質問
「須」はどう読みますか。
再読文字として「すべかラク〜ベシ」と読みます。
「すべからく」は「すべて」という意味ですか。
違います。よくある誤用です。「すべからく〜べし」で「ぜひ〜すべきだ」を表します。
「宜」「当」との違いは何ですか。
「須」が最も強く、必要性を表します。当は当然、宜は勧めです。
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