「宜」は よろシク〜ベシ と読みます。
「宜」は再読文字で「よろシク〜ベシ」と読み、「〜するのがよい」という穏やかな勧めを表します。義務の「当」より柔らかい言い方です。
「宜」の読み方・意味 一覧
| 読み | 意味 | 例(白文) | 書き下し |
|---|---|---|---|
| よろシク〜ベシ | 〜するのがよい | 宜早帰 | 宜しく早く帰るべし |
| よろシク〜ベシ | 〜するのが適切だ | 宜慎之 | 宜しく之を慎むべし |
| よろシ | よい・適切だ(形容詞) | 時宜 | 時宜 |
用法別の詳しい解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。白文・書き下し文・現代語訳をそろえてあります。
1. よろシク〜ベシ ―― 〜するのがよい
- 白文
- 宜早帰
- 書き下し
- 宜しく早く帰るべし
- 現代語訳
- 早く帰るのがよい。
2. よろシク〜ベシ ―― 〜するのが適切だ
- 白文
- 宜慎之
- 書き下し
- 宜しく之を慎むべし
- 現代語訳
- これを慎むのが適切だ。
3. よろシ ―― よい・適切だ(形容詞)
- 白文
- 時宜
- 書き下し
- 時宜
- 現代語訳
- 時にかなっていること。
紛らわしい字との識別
| 宜 と 当 と 須 | 「宜」は勧め(〜するのがよい)、「当」は当然(〜すべきだ)、「須」は必要(ぜひ〜すべきだ)。強さの順は 須 > 当 > 宜。 |
|---|---|
| 読みの区別 | 「よろシク」で始まるのは「宜」だけ。読みで判別できる。 |
入試ではどう問われるか
「宜・当・須」の三つはいずれも「〜ベシ」で終わる再読文字ですが、読み出しがそれぞれ「よろシク」「まさニ」「すべかラク」と異なります。読みを覚えれば意味も区別できます。
本ページは漢文法の解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
今日の練習
読み方を覚えるだけでは、初見の白文で使えません。次の順で手を動かしてください。
- 上の白文を隠して、書き下し文から白文の語順を復元する。
- 「宜」が出てくる文を教科書か問題集から3つ探し、上のどの用法かを判定する。
- 判定の根拠を「直前が〜だから」の形で1行書く。根拠を言葉にできて初めて使える知識になります。
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よくある質問
「宜」はどう読みますか。
再読文字として「よろシク〜ベシ」と読みます。
「当」「須」との違いは何ですか。
「宜」は勧め、「当」は当然、「須」は必要です。強さは 須>当>宜 の順です。
見分けるコツはありますか。
読み出しが違います。「よろシク」なら宜、「まさニ」なら当・応、「すべかラク」なら須です。
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