竹里館 ―― 王維・五言絶句
竹林の中で琴を弾き、誰も知らないが月が照らしているという境地を描いた詩です。王維の閑寂な作風を代表する一首として知られます。
竹里館 の全文と書き下し
| 項目 | 働き | 例(白文) | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 起句 | 独り幽篁の中に座り | 独坐幽篁裏 | 独り坐す幽篁の裏 |
| 承句 | 琴を弾きまた長く声を引いて歌う | 弾琴復長嘯 | 琴を弾じ復た長嘯す |
| 転句 | 深い林で人は知らないが | 深林人不知 | 深林人知らず |
| 結句 | 明るい月が来て照らしてくれる | 明月来相照 | 明月来たりて相照らす |
句ごとの解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。
起句
- 意味
- 独り幽篁の中に座り
- 例
- 独坐幽篁裏 → 独り坐す幽篁の裏
- ポイント
- 「幽篁」は奥深い竹林。
承句
- 意味
- 琴を弾きまた長く声を引いて歌う
- 例
- 弾琴復長嘯 → 琴を弾じ復た長嘯す
- ポイント
- 「長嘯」は口をすぼめて長く声を出すこと。
転句
- 意味
- 深い林で人は知らないが
- 例
- 深林人不知 → 深林人知らず
- ポイント
- 誰にも知られない孤独。
結句
- 意味
- 明るい月が来て照らしてくれる
- 例
- 明月来相照 → 明月来たりて相照らす
- ポイント
- 月が唯一の理解者のように描かれる。
押韻・対句と読解の要点
| 押韻 | 嘯・照が韻を踏む。 |
|---|---|
| 孤独の質 | 「人不知」は嘆きではない。知られなくてよいという境地。 |
| 「相照らす」 | 「相」は「互いに」だが、ここでは月が一方的に照らす。語調を整える働きが強い。 |
入試ではどう問われるか
「人不知」をどう解釈するかが問われます。孤独を嘆いているのではなく、知られなくてもよいという静かな境地である点を答えます。「独坐」と「明月来」の対応も定番です。
本ページは作品解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
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よくある質問
「竹里館」の作者と形式は。
王維の五言絶句です。
「人不知」は嘆きですか。
嘆きではありません。知られなくてもよいという静かな境地を示しています。
「明月来相照」は何を表しますか。
月が唯一の理解者のように描かれ、孤独を慰めています。
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