漢詩の形式 ―― 五言・七言/絶句・律詩の見分け方
漢詩は一句の字数と句数で形式が決まります。五言か七言か、絶句(四句)か律詩(八句)か。この判定ができれば、押韻と対句の規則も自動的に決まります。
漢詩の形式 の全文と書き下し
| 項目 | 働き | 例(白文) | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 五言絶句 | 一句五字・全四句 | 春眠不覚暁 | 春眠暁を覚えず |
| 七言絶句 | 一句七字・全四句 | 渭城朝雨浥軽塵 | 渭城の朝雨軽塵を浥す |
| 五言律詩 | 一句五字・全八句 | 国破山河在 | 国破れて山河在り |
| 七言律詩 | 一句七字・全八句 | 風急天高猿嘯哀 | 風急に天高くして猿嘯哀し |
| 排律 | 律詩をさらに長く連ねた形式 | ― | ― |
句ごとの解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。
五言絶句
- 意味
- 一句五字・全四句
- 例
- 春眠不覚暁 → 春眠暁を覚えず
- ポイント
- 最も短い形式。承句末・結句末に押韻。
七言絶句
- 意味
- 一句七字・全四句
- 例
- 渭城朝雨浥軽塵 → 渭城の朝雨軽塵を浥す
- ポイント
- 起句末にも押韻することが多い。
五言律詩
- 意味
- 一句五字・全八句
- 例
- 国破山河在 → 国破れて山河在り
- ポイント
- 頷聯・頸聯が対句。偶数句末に押韻。
七言律詩
- 意味
- 一句七字・全八句
- 例
- 風急天高猿嘯哀 → 風急に天高くして猿嘯哀し
- ポイント
- 同じく頷聯・頸聯が対句。
排律
- 意味
- 律詩をさらに長く連ねた形式
- 例
- ― → ―
- ポイント
- 十句以上。入試での出題は少ない。
押韻・対句と読解の要点
| 判定の手順 | ①一句の字数を数える ②全体の句数を数える。この二つだけで形式が決まる。 |
|---|---|
| 押韻の規則 | 偶数句末に押韻。七言詩は起句末にも押韻することが多い。 |
| 対句の規則 | 律詩は頷聯(三・四句)と頸聯(五・六句)が対句。絶句に対句の規則はない。 |
入試ではどう問われるか
形式の判定はほぼ毎回問われます。字数と句数を数えるだけなので確実に得点できる箇所です。そのうえで押韻字を指摘させ、対句を答えさせる流れが定番です。
本ページは作品解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
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よくある質問
漢詩の形式はどう見分けますか。
一句の字数(五言か七言か)と句数(四句か八句か)の二つで決まります。
押韻はどこに置きますか。
偶数句末が基本です。七言詩では起句末にも押韻することが多くあります。
対句はどこに必要ですか。
律詩の頷聯(三・四句)と頸聯(五・六句)です。絶句に対句の規則はありません。
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