起承転結 ―― 絶句の構成の型
絶句の四句は起・承・転・結という役割を持ちます。とくに転句で場面や視点が変わるのが要点で、ここを見つけられると詩の主題がつかめます。
起承転結 の全文と書き下し
| 項目 | 働き | 例(白文) | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 起句 | 場面を立ち上げる | 千山鳥飛絶 | 千山鳥飛ぶこと絶え |
| 承句 | 起句を受けて展開する | 万径人蹤滅 | 万径人蹤滅す |
| 転句 | 場面・視点・時間を転じる | 孤舟蓑笠翁 | 孤舟蓑笠の翁 |
| 結句 | 全体をまとめて余韻を残す | 独釣寒江雪 | 独り釣る寒江の雪 |
句ごとの解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。
起句
- 意味
- 場面を立ち上げる
- 例
- 千山鳥飛絶 → 千山鳥飛ぶこと絶え
- ポイント
- 情景や状況を提示する。
承句
- 意味
- 起句を受けて展開する
- 例
- 万径人蹤滅 → 万径人蹤滅す
- ポイント
- 起句と対句になることも多い。
転句
- 意味
- 場面・視点・時間を転じる
- 例
- 孤舟蓑笠翁 → 孤舟蓑笠の翁
- ポイント
- ここで詩が動く。主題が現れる位置。
結句
- 意味
- 全体をまとめて余韻を残す
- 例
- 独釣寒江雪 → 独り釣る寒江の雪
- ポイント
- 言い切らずに終わることが多い。
押韻・対句と読解の要点
| 転句の見つけ方 | 視点・時間・場所のいずれかが変わる句を探す。第三句にあたる。 |
|---|---|
| 結句の役割 | 説明で終えず、余韻を残すのが漢詩の作法。断定を避ける表現が多い。 |
| 律詩との違い | 律詩は起・承・転・結ではなく首聯・頷聯・頸聯・尾聯で構成を捉える。 |
入試ではどう問われるか
転句で何が変わったかを説明させる設問が定番です。視点・時間・場所のどれが転じたのかを具体的に答えます。結句が余韻を残す形になっている点も同時に問われます。
本ページは作品解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
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よくある質問
起承転結とは何ですか。
絶句の四句がそれぞれ持つ役割で、起・承・転・結の順に構成されます。
転句はどこですか。
第三句です。視点・時間・場所のいずれかが変わります。
律詩にも起承転結はありますか。
律詩では首聯・頷聯・頸聯・尾聯という捉え方をします。
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