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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・論塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

九月九日憶山東兄弟(王維・七言絶句)|書き下し文・現代語訳と解説

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九月九日憶山東兄弟 ―― 王維・七言絶句

重陽の節句に、故郷を離れた地から兄弟を思う詩です。後半で視点を兄弟の側へ移すのが特徴で、「自分がいないこと」を兄弟の目から描いています。

九月九日憶山東兄弟 の全文と書き下し

項目 働き 例(白文) 読み方
起句 独り異郷にあって旅人となり 独在異郷為異客 独り異郷に在りて異客と為り
承句 節句のたびにいっそう家族を思う 毎逢佳節倍思親 佳節に逢ふ毎に倍ます親を思ふ
転句 遠くから思う、兄弟が高い所に登り 遥知兄弟登高処 遥かに知る兄弟高きに登る処
結句 みな茱萸を挿す中に一人だけ足りないことを 遍挿茱萸少一人 遍く茱萸を挿して一人を少くを

句ごとの解説

例文はすべてこのページ用に作成したものです。

起句

意味
独り異郷にあって旅人となり
独在異郷為異客独り異郷に在りて異客と為り
ポイント
「異」を重ねて疎外感を強める。

承句

意味
節句のたびにいっそう家族を思う
毎逢佳節倍思親佳節に逢ふ毎に倍ます親を思ふ
ポイント
「倍ます」はいっそう。

転句

意味
遠くから思う、兄弟が高い所に登り
遥知兄弟登高処遥かに知る兄弟高きに登る処
ポイント
重陽に高所へ登る習慣を踏まえる。

結句

意味
みな茱萸を挿す中に一人だけ足りないことを
遍挿茱萸少一人遍く茱萸を挿して一人を少くを
ポイント
視点が兄弟の側へ移る。欠けているのは自分。

押韻・対句と読解の要点

押韻 客・親・人のうち、承句末・結句末が韻を踏む。
視点の転換 前半は作者の視点、後半は兄弟の視点。自分の不在を相手の側から描く技法。
重陽の風習 九月九日に高所へ登り、茱萸を身につけて厄除けをした。この前提を知らないと転句・結句が読めない。

入試ではどう問われるか

後半で視点が転換していることを指摘させる設問が定番です。また、重陽の節句の風習(登高・茱萸)を知らないと情景が理解できないため、注に注意して読む必要があります。

本ページは作品解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。

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よくある質問

この詩の作者と形式は。

王維の七言絶句です。

後半の視点は誰のものですか。

兄弟の視点です。自分がいないことを相手の側から描いています。

重陽の節句とは何ですか。

九月九日に高所へ登り、茱萸を身につけて厄除けをする行事です。

書き下し文の答案を見てもらえます

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