登鸛鵲楼 ―― 王之渙・五言絶句
王之渙の五言絶句。前半で雄大な景色を描き、後半で「もっと遠くを見たければ、もう一階上れ」という普遍的な認識へ転じます。景から理へ移る構成の代表例です。
登鸛鵲楼 の全文と書き下し
| 項目 | 働き | 例(白文) | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 起句 | 白日が山に沿って沈んでいく | 白日依山尽 | 白日山に依りて尽き |
| 承句 | 黄河は海へと流れ込む | 黄河入海流 | 黄河海に入りて流る |
| 転句 | 千里の眺めを窮めようとするなら | 欲窮千里目 | 千里の目を窮めんと欲し |
| 結句 | さらにもう一階上ればよい | 更上一層楼 | 更に上る一層の楼 |
句ごとの解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。
起句
- 意味
- 白日が山に沿って沈んでいく
- 例
- 白日依山尽 → 白日山に依りて尽き
- ポイント
- 「依る」は沿う。日没の情景。
承句
- 意味
- 黄河は海へと流れ込む
- 例
- 黄河入海流 → 黄河海に入りて流る
- ポイント
- 起句と対句。垂直の動きと水平の動きが対応する。
転句
- 意味
- 千里の眺めを窮めようとするなら
- 例
- 欲窮千里目 → 千里の目を窮めんと欲し
- ポイント
- 「窮む」は極める。願望を示す。
結句
- 意味
- さらにもう一階上ればよい
- 例
- 更上一層楼 → 更に上る一層の楼
- ポイント
- 実際の行動で答える。理屈を説かない点が要点。
押韻・対句と読解の要点
| 押韻 | 流・楼が韻を踏む。 |
|---|---|
| 対句 | 起句と承句、転句と結句がともに対句になっている珍しい構成。 |
| 景から理へ | 前半が景色、後半が普遍的な認識。説教くさくならずに理を示すところが評価される。 |
入試ではどう問われるか
前半と後半の役割の違いを説明させる設問が定番です。前半は景色の描写、後半はそこから導かれる普遍的な認識、という構成を答えます。また、二組の対句をすべて指摘させる設問も出ます。
本ページは作品解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
関連ページ
よくある質問
「登鸛鵲楼」の作者と形式は。
王之渙の五言絶句です。
対句はどこですか。
起句と承句、転句と結句の二組がともに対句になっています。
どんな構成の詩ですか。
前半で雄大な景色を描き、後半で普遍的な認識へ転じる構成です。
書き下し文の答案を見てもらえます
漢文は、意味が取れていても送り仮名と返り点で減点されます。プロ講師が一対一で赤を入れ、書き直しまで指導します。
💬 数強塾グループ 公式LINEに登録しよう
情報I・数学・英語・国語に関する有益な情報発信や無料授業の告知をLINEで行っています。英検合格保証の英論会もこちら👇
プレゼント付き公式LINEを友だち追加