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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

【オリジナル問題】記述・作文の演習練習問題 第2回|10問一問一答と詳しい解説

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はじめに

藤原進之介:数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!今回は「条件作文・意見文」シリーズの第2回ですね。

翔先生:はい。第1回では意見文の基本パーツを確認しましたが、今回は「書き出しの型」と「構成の型」に絞って、実戦形式で鍛えていきます。

藤原:意見文で点数を落とす受験生の多くは、「何を書くか」以前に「どの順番で書くか」で失敗しています。今回の10問を通して、序論・本論・結論の型、接続語の使い方、譲歩の入れ方まで、答えが一つに決まる形で身につけてもらいます。

翔先生:作文は自由度が高い分野に見えますが、実は「型」を知っているかどうかで合否が分かれます。1問ずつ丁寧に確認していきましょう。

問題(全10問)

第1問

意見文を「序論・本論・結論」の三段構成で書くとき、次のア〜エの文を正しい順序に並べたものはどれか。

ア したがって、学校は生徒の自主性を尊重した校則の見直しを進めるべきである。
イ 私は、校則は生徒の意見を反映して見直すべきだと考える。
ウ 例えば、ある高校では生徒会が校則改定案を提案し、実際に一部の規則が改められた。
エ このように、生徒参加の仕組みを整えることで、校則は形だけのものではなくなる。

①イ→ウ→エ→ア ②イ→ア→ウ→エ ③ウ→イ→エ→ア ④ア→イ→ウ→エ

第2問

次のテーマについて、「結論先行型(結論を最初に述べる型)」の書き出しとして最も適切なものを一つ選べ。

テーマ:「中学生にスマートフォンは必要か」

①スマートフォンは近年急速に普及し、私たちの生活に欠かせない存在となっている。
②私は、中学生にスマートフォンは必要であると考える。
③みなさんはスマートフォンを持っているだろうか。
④確かにスマートフォンには危険な面もあるが、それだけで否定するのは早計である。

第3問

次の条件をすべて満たす解答をア〜エから一つ選べ。

【条件】①字数は120字以上150字以内とする。②書き出しは「私は」で始める。③文末を「〜と考える。」で終える一文を必ず含める。

ア (98字、書き出し「私は」、文末「〜と考える。」で終わる文を含む)
イ (135字、書き出し「私は」、文末「〜と考える。」で終わる文を含む)
ウ (135字、書き出し「今日」、文末「〜と考える。」で終わる文を含む)
エ (135字、書き出し「私は」、文末はすべて「〜と思います。」で終わる)

第4問

次の意見文の空欄に入る接続語として最も適切なものを一つ選べ。

「地域の祭りは若者の参加が減少している。(  )、祭りの運営には多くの人手が必要であり、担い手不足は年々深刻化している。」

①しかし ②なぜなら ③ところで ④さらに

第5問

条件作文において、避けるべき表現として最も適切なものを一つ選べ。

①「私は、環境保護のために節電を心がけるべきだと考える。」
②「マジで環境問題ってやばいと思う。」
③「以上の理由から、環境保護には節電が有効である。」
④「確かに節電だけでは不十分だが、第一歩として重要である。」

第6問

次の二段落構成の意見文メモがある。反対意見への配慮(譲歩)を入れる位置として最も適切な場所を①〜④から一つ選べ。

【メモ】
(①)主張:部活動は全員参加にすべきである。
(②)理由:協調性や責任感が育つから。
(③)具体例:部活動を通じて挨拶ができるようになった生徒の例。
(④)結論:以上より、部活動は全員参加にすべきである。

第7問

次のうち、意見文の「結論部分」として不適切なものを一つ選べ。

①「以上の理由から、学校は制服を廃止するべきである。」
②「このように、制服の廃止には多くの利点がある。」
③「ところで、制服のデザインについても議論の余地がある。」
④「したがって、私は制服の廃止を支持する。」

第8問

意見文の「本論」における具体例と理由づけの組み合わせとして、最も適切なものを一つ選べ。

主張:「読書は思考力を高める。」
①理由:読書は静かな時間を作るから。/具体例:図書館は静かである。
②理由:読書は多様な視点に触れる機会を与えるから。/具体例:小説を読んで登場人物の立場から物事を考える経験をした。
③理由:読書は文字を読む練習になるから。/具体例:漢字を覚えるために本を読んだ。
④理由:読書は目が疲れるから。/具体例:本を読むと眠くなる。

第9問

次の一文は長く読みにくい。分割する位置として最も適切なものを一つ選べ。

「私たちは環境問題について真剣に考える必要があり(A)、その理由は資源が有限であるからであり(B)、特に水資源については地域によって深刻な不足が生じている(C)ため、今後は節水の意識を一人ひとりが持つべきである(D)。」

①A ②B ③C ④D

第10問

次の構成メモの「本論」に入れる具体例として最も適切なものを一つ選べ。

テーマ:「地域活性化のために高校生ができること」
主張:高校生も地域活性化の担い手になれる。

①ある地域では、高校生が商店街のイベントを企画し、来場者数が前年より増加した。
②地域活性化という言葉は、近年よく耳にするようになった。
③私は将来、地域に貢献できる仕事をしたいと考えている。
④高校生は勉強で忙しく、地域活動に参加する時間は限られている。

解答・解説

第1問の解答と解説

解答:①イ→ウ→エ→ア

まず序論で主張(イ)を提示し、本論で具体例(ウ)とその考察・まとめ(エ)を述べ、結論(ア)で主張を再確認して締める、というのが三段構成の基本型です。②はいきなり結論を先に持ってきてしまい本論が後になる点で構成が崩れています。③は具体例から始まり主張が後回しになるため、読み手が「何が言いたいのか」を最後まで把握できず不適切です。④は主張が最後に来る構成で、序論の役割が果たされていません。序論=主張、本論=具体例+考察、結論=主張の再確認という型を機械的に覚えておくと、この種の並べ替え問題は確実に正答できます。

第2問の解答と解説

解答:②

結論先行型(PREP法のPoint)は、まず自分の立場・結論を最初に明示する書き方です。②「私は、中学生にスマートフォンは必要であると考える。」は結論を最初に述べており、この型に合致します。①は一般的な事実の説明から始まっており、結論ではなく背景説明の書き出しです。③は問いかけで始める型(読者への提起型)であり結論先行型とは異なります。④は譲歩(確かに〜)から始まる書き出しで、結論先行型ではなく反対意見への配慮を先に示す型です。書き出しには複数の型があるため、それぞれの特徴を区別して覚えることが重要です。

第3問の解答と解説

解答:イ

条件は「字数120〜150字」「書き出しが『私は』」「『〜と考える。』で終わる一文を含む」の三点です。アは字数が98字で条件①を満たしません。ウは書き出しが「今日」であり条件②を満たしません。エは文末がすべて「〜と思います。」であり、条件③の「〜と考える。」を含んでいないため不適切です。イだけが三条件すべてを満たしており、これが正解になります。条件作文では、内容の良し悪しよりも先に「条件を満たしているか」を機械的に確認するチェック習慣をつけることが、減点回避の第一歩です。

第4問の解答と解説

解答:④さらに

前の文「若者の参加が減少している」と後の文「担い手不足が深刻化している」は、同じ方向(問題が積み重なっている)の内容なので、添加・並列の接続語「さらに」が適切です。①「しかし」は逆接であり、後の文が前の文と対立していないため不適切です。②「なぜなら」は理由を述べる接続語ですが、後の文は前の文の「理由」ではなく「追加の問題点」なので合いません。③「ところで」は話題転換の接続語であり、文脈が連続しているこの箇所には不適切です。接続語は前後の論理関係(順接・逆接・添加・理由・転換)を正確に見極めて選ぶ必要があります。

第5問の解答と解説

解答:②

②「マジで環境問題ってやばいと思う。」は話し言葉(口語的表現)であり、意見文・小論文にはふさわしくありません。①③④はいずれも書き言葉として適切で、④は「確かに〜だが〜」という譲歩構文を用いた、反対意見に配慮した高度な表現です。条件作文では「〜と考える」「〜である」などの文体(である体・書き言葉)を一貫させることが必須で、話し言葉・流行語・過度な感情表現は減点対象になります。普段の会話で使う言葉遣いが答案にそのまま出てしまう受験生が多いため、答案は必ず声に出さず「書き言葉」として読み直す習慣をつけましょう。

第6問の解答と解説

解答:②

反対意見への配慮(譲歩)は、主張を述べた直後、理由を展開する前に「確かに〜という意見もあるが」と挿入するのが最も効果的な位置です。①(主張の前)に置くと、まだ主張が示されていないため何に対する譲歩か分からず不自然です。③(具体例の中)に挿入すると論理の流れが分断されます。④(結論)に置くと、せっかく積み上げた主張が最後に弱まってしまい、説得力を欠きます。譲歩は「主張の直後」に置き、その後で理由・具体例によって反論を返すという型を覚えておくと、説得力のある意見文が書けます。

第7問の解答と解説

解答:③

③「ところで、制服のデザインについても議論の余地がある。」は、結論部分で新しい話題を持ち出しており、本論までの主張の流れをまとめる役割を果たしていません。①「以上の理由から」で始まり主張を再確認する典型的な結論、②は「このように」でまとめに入る結論、④は「したがって」で主張を再度明示する結論であり、いずれも適切です。結論部分の役割は「新しい情報を追加すること」ではなく「主張を再確認し、話をまとめること」である点を強く意識しましょう。結論で新しい論点を出してしまうミスは非常に多いので要注意です。

第8問の解答と解説

解答:②

主張「読書は思考力を高める」に対して、②の理由「多様な視点に触れる機会を与えるから」は思考力向上と直接結びつき、具体例「登場人物の立場から物事を考える経験」もその理由を具体的に裏付けています。①は理由(静かな時間)と主張(思考力)の結びつきが弱く、具体例も理由の説明になっていません。③は「文字を読む練習」であり思考力とは論点がずれています。④は主張と正反対の内容(目が疲れる・眠くなる)であり、そもそも主張を支持していません。理由づけは「主張と論理的に直結しているか」、具体例は「その理由を裏付けているか」を必ず確認する習慣をつけましょう。

第9問の解答と解説

解答:③C

この一文は「必要がある理由(資源が有限)」と「その具体的説明(水資源の不足)」と「結論的な提案(節水の意識を持つべき)」という三つの内容が一文に詰め込まれています。Cの位置(「〜生じている」の後)で分割すると、「資源が有限であることの説明」と「そこから導かれる提案」がきれいに二文に分かれ、最も自然な意味の切れ目になります。Aで切ると理由が完結せず、Bで切ると「〜からであり」という理由節が中途半端に切れてしまいます。Dは文末であり分割の意味がありません。一文が長くなったときは、「主語が変わる場所」「理由から結論に転じる場所」を探すと分割位置が見つけやすくなります。

第10問の解答と解説

解答:①

本論には、主張「高校生も地域活性化の担い手になれる」を裏付ける具体的な事実・事例を入れる必要があります。①は実際の成果(来場者数の増加)を伴う具体例であり、主張を最も強く支持します。②は一般的な話題説明にとどまり具体例ではありません。③は個人的な将来の希望であり、地域活性化の「担い手になれる」ことを裏付ける具体例にはなっていません。④はむしろ主張と矛盾する内容(時間が限られている)であり、本論に入れるべき具体例としては不適切です。具体例を選ぶ際は「主張を直接裏付けているか」「反対の内容になっていないか」を必ずチェックしましょう。

藤原&翔先生のワンポイント

翔先生:今回のポイントは「型」の理解ですね。序論・本論・結論の役割、書き出しの種類、譲歩を入れる位置、接続語の使い分け——これらはすべて事前に覚えられる「知識」です。

藤原:その通りです。意見文・条件作文は「センスで書くもの」だと思われがちですが、実際は型を知っているかどうかで7割の出来が決まります。残りの3割は具体例の質です。まずは型を完璧に体に入れ、その上で「自分の経験や具体的な事例」を当てはめる練習を重ねてください。

翔先生:特に第6問・第7問のような「どこに何を書くか」という位置の問題は、模試や入試の記述採点でも頻出の視点です。答案を書いたら、必ず「この文はどの役割を担っているか」を自分でラベル付けする習慣をつけましょう。

まとめ・日本国語塾TOPについて

今回は条件作文・意見文の「書き出しと構成の型」を、全10問の客観形式で確認しました。序論・本論・結論の役割、譲歩の位置、接続語の使い分け、結論部の役割——これらはどれも一度覚えれば繰り返し使える「型」です。次回はこの型を使って、実際に自分で意見文を組み立てる演習に進みます。

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