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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

【オリジナル問題】記述・作文の演習練習問題 第4回|10問一問一答と詳しい解説

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

藤原:翔先生、記述・作文シリーズも第4回になりましたね。今回のテーマは「条件作文・意見文」です。

翔先生:はい。生徒を見ていると、「何を書けばいいか分からない」という悩みの多くは、実は内容よりも「型」を知らないことが原因なんです。意見文には、書き出しから結論までの決まった組み立て方があります。

藤原:そうですね。今回は自由に文章を書かせるのではなく、「正しい型を選べるか・並べられるか」を問う客観問題にしました。答えが一つに定まるように工夫していますので、○×だけでなく「なぜその型が正しいのか」まで理解してほしいですね。

翔先生:特に「たしかに~。しかし~。」という譲歩の型、「主張→理由→具体例→再主張」という三段〜四段構成は、意見文・小論文の基本中の基本。この10問で完全に定着させましょう。

問題(全10問)

第1問

次の文ア〜エは、「スマートフォンの学校持ち込みについて」という意見文を構成する一文である。意見文として最も自然な順序に並べ替え、記号で答えなさい。

ア だから私は、スマートフォンの学校持ち込みを許可するべきだと考える。
イ 実際に、緊急連絡のために持ち込みが認められている学校では、保護者との連絡がスムーズになったという報告がある。
ウ 私は、スマートフォンの学校持ち込みを許可するべきだと考える。
エ なぜなら、災害や事故など緊急時に、生徒と保護者が直接連絡を取れる手段が必要だからだ。

第2問

次の意見文の空欄に入る言葉として最も適切なものを、下の選択肢から一つ選びなさい。

「たしかに、スマートフォンを持ち込むと授業中に使ってしまう生徒が出るという心配はある。(  )、使用のルールを明確に決めておけば、この問題は解決できる。」

①だから ②しかし ③つまり ④たとえば

第3問

「地域のあいさつ運動は必要か」という意見文の書き出しとして、最も適切なものを一つ選びなさい。

①あいさつは大切だと思う人も、思わない人もいると思うので、正直よく分からない。
②私は昨日、近所の人にあいさつをした。とても気持ちがよかった。
③地域のあいさつ運動は、本当に効果があるのだろうか。私は、効果があると考える。
④あいさつ運動については、いろいろな意見があって難しい問題だと思う。

第4問

「読書は生活の中で大切にすべきだ」という主張を支える具体例として、最も適切な一文を一つ選びなさい。

①読書はよいことだと昔から言われている。
②私は先月、歴史小説を読んで、その時代の人々の考え方を知ることができ、視野が広がったと感じた。
③読書をする人は少なくなっているらしい。
④本を読むことは大切だと私は考えている。

第5問

次の条件で意見文を書く場合、正しく条件を満たしている構成を一つ選びなさい。

【条件】二段落構成で、第一段落に「主張」を書き、第二段落に「理由と具体例」をまとめて書くこと。

①第一段落=理由、第二段落=主張と具体例
②第一段落=主張、第二段落=理由と具体例
③第一段落=主張と理由、第二段落=具体例のみ
④第一段落=具体例、第二段落=主張と理由

第6問

次の意見文の空欄に、後に続く文脈から考えて最も適切な語句を選びなさい。

「部活動の朝練習には、体力づくりに役立つという意見もある。(  )、私は、朝練習は生徒の睡眠時間を削るため見直すべきだと考える。」

①さらに ②しかし ③たとえば ④なぜなら

第7問

意見文の最後に置く「結論(再主張)」の一文として、最も適切なものを一つ選びなさい。ただし、この意見文の主張は「学校のペットボトル持ち込みを許可すべきだ」である。

①以上のことから、学校のペットボトル持ち込みを許可すべきだと私は考える。
②ペットボトルにはいろいろな種類がある。
③水分補給は健康に大切だと言われている。
④これからも学校生活を大切にしていきたい。

第8問

意見文の書き出しとして不適切なもの(NG例)を一つ選びなさい。

①私は、学校でのタブレット学習を進めるべきだと考える。
②タブレット学習を進めるべきかどうか、私はまだ迷っている。
③タブレット学習は本当に効果的なのだろうか。私は効果的だと考える。
④私は次の理由から、タブレット学習を進めるべきだと考える。

第9問

次のメモは、「制服は必要か」という意見文を書くために作ったものである。清書する際の正しい順序に並べ替えなさい。

ア 具体例:制服がある学校では、服装で悩む時間が減り、勉強に集中できたという声がある。
イ 主張:私は、制服は必要だと考える。
ウ 結論:以上の理由から、制服は必要だと考える。
エ 理由:制服があれば、毎日の服装選びに時間や気を使わずに済むからだ。

第10問

次の意見文の一文の中には、意見文としてふさわしくない表現が含まれている。その一文を選びなさい。

①私は、学校図書館の本をもっと増やすべきだと考える。
②なぜなら、読みたい本がないという声を多くの生徒から聞いたからだ。
③絶対に本を増やさなければ、この学校はダメになると思う。
④以上の理由から、学校図書館の本を増やすべきだと考える。

解答・解説

第1問の解答と解説

解答:ウ→エ→イ→ア

意見文の基本構成は「主張→理由→具体例→再主張(結論)」の順です。ウは主張の提示、エは「なぜなら」で始まる理由、イは理由を裏づける具体例、アは「だから」で結論として主張を繰り返す文になっています。間違えやすいのは、アとウを取り違えて先頭に置いてしまうケースです。アは「だから」で始まるため、必ず理由・具体例の後に置かれる結論文だと判断できます。「なぜなら」「だから」「実際に」といった接続表現に注目すれば、文どうしの前後関係を正しく判断できます。

第2問の解答と解説

解答:②しかし

前半で「授業中に使ってしまう心配がある」という反対意見(懸念)を認め、後半で自分の主張につながる内容を述べています。このように、いったん反対意見・懸念を受け止めてから、それを覆す形で自分の意見を述べる構文を「譲歩構文」と呼び、「たしかに~。しかし~。」の形が典型です。①「だから」や③「つまり」は前の内容をそのまま受けて言い換える働きなので、逆接の内容にはつながりません。逆接の接続語を選べるかどうかは、意見文の説得力を判断する上で非常に重要なポイントです。

第3問の解答と解説

解答:③

③は「本当に効果があるのだろうか」という問題提起から始まり、続けて「私は、効果があると考える」と自分の立場を明確に示しています。この「問題提起型」は、読み手の関心を引きながら、すぐに自分の主張を示せる優れた書き出しの型です。①と④は「分からない」「難しい」と結論をあいまいにしており、意見文としては不十分です。②は個人的な経験談から始まっており、意見文の書き出しとしては主張が示されず遅れてしまう点で不適切です。

第4問の解答と解説

解答:②

具体例とは、主張を裏づけるための「実際に起きたこと」「体験したこと」を示す文です。②は「先月、歴史小説を読んで視野が広がった」という具体的な体験が書かれており、これが最も適切な具体例です。①③④はいずれも一般論や意見のまとめであり、具体的な出来事や体験が示されていません。具体例を書く際は「いつ・何を・どうした・どう感じたか」を意識すると、抽象的な文になることを防げます。

第5問の解答と解説

解答:②

条件は「第一段落=主張、第二段落=理由と具体例」という明確な指定です。②はこの条件どおりの構成になっています。①は主張と理由の位置が逆になっており条件に反します。③④も指定された段落構成と一致しません。条件作文では、内容の良し悪しよりも「与えられた条件を守っているか」が最初に評価される点に注意しましょう。条件を守れていない答案は、内容が良くても大きく減点されます。

第6問の解答と解説

解答:②しかし

前半で「体力づくりに役立つという意見」を紹介し、後半でそれとは異なる自分の主張(見直すべき)を述べているため、逆接の「しかし」が入ります。これも第2問と同様の譲歩構文です。①「さらに」は同じ方向の内容を追加する働きなので不適切です。反対意見を先に紹介してから自分の意見を述べる型は、公平な視点を示せるため、意見文・小論文で高く評価されやすい書き方です。

第7問の解答と解説

解答:①

結論(再主張)は、書き出しで示した主張を、理由・具体例を踏まえてもう一度述べる文です。①は「以上のことから」という言葉で本文全体を受け、はじめの主張と同じ内容を繰り返しています。②③は主張と直接関係のない一般的な内容で、結論としては不十分です。④は主張の内容にまったく触れておらず、意見文の結論としては成立しません。結論文は「以上の理由から」「このように」などの言葉で始め、最初の主張と同じ内容を言い換えて示すのが基本です。

第8問の解答と解説

解答:②

②は「まだ迷っている」と述べており、自分の立場を明確に示していません。意見文は、最初に自分の主張をはっきり示すことが基本であり、迷いを表す書き出しは適切ではありません。①③④はいずれも自分の立場(主張)を明確に述べており、意見文の書き出しとして問題ありません。書き出しで立場を明確にしないと、読み手はどちらの意見を支持する文章なのか判断できず、説得力が大きく下がってしまいます。

第9問の解答と解説

解答:イ→エ→ア→ウ

まずイで主張を示し、エで「なぜなら」に相当する理由を述べ、アでそれを裏づける具体例を示し、最後にウで結論として主張を繰り返す構成になります。理由と具体例の順序を間違えて、具体例を先に置いてしまうと、なぜその具体例を挙げているのかが読み手に伝わりにくくなります。メモの段階でも「主張・理由・具体例・結論」の4つのラベルをつけておくと、清書時に順序で迷うことがなくなります。

第10問の解答と解説

解答:③

③は「絶対に」「ダメになる」という、根拠のない極端な断定表現を使っており、意見文としては説得力に欠けます。意見文では、自分の意見であることを示す「私は~と考える」といった表現を用い、根拠に基づいて主張することが求められます。①②④は主張・理由・結論としてそれぞれ適切に機能しています。感情的・極端な言い切りは、読み手に「根拠のない思い込み」と受け取られやすいため、意見文では避けるべき表現です。

藤原&翔先生のワンポイント

翔先生:意見文が書けない生徒の多くは、実は「型」を知らないだけなんです。今回扱った「主張→理由→具体例→結論」の四段構成と、「たしかに~。しかし~。」の譲歩構文は、どんなテーマの意見文にもそのまま使えます。まずはこの2つの型を丸ごと覚えてしまいましょう。

藤原:そうですね。特に譲歩構文は、反対意見を一度認めることで、読み手に「公平に考えている」という印象を与えられます。小論文や高校入試の記述問題でも高く評価される書き方なので、練習の段階から意識して使ってみてください。

翔先生:また、条件作文では「内容の良さ」より先に「条件を守っているか」がチェックされます。段落数や書き出しの指定があれば、必ずそれを最優先で守ることを習慣にしましょう。

まとめ・日本国語塾TOPについて

今回は、条件作文・意見文の「書き出しと構成の型」をテーマに、10問の一問一答形式で練習しました。意見文は、才能ではなく「型」を知っているかどうかで書きやすさが大きく変わります。今回学んだ「主張→理由→具体例→結論」の基本構成と、「たしかに~。しかし~。」の譲歩構文を、次に作文を書くときにぜひ実際に使ってみてください。

日本国語塾TOPは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。前橋校・横浜校・オンラインで全国対応しています。nihonkokugojuku.comからお気軽にお問い合わせください。また、数学・理系科目は数強塾(sukyojuku.com)もあわせてご利用ください。

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