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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

【オリジナル問題】記述・作文の演習練習問題 第3回|10問一問一答と詳しい解説

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数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

はじめに

藤原:翔先生、今回は「条件作文・意見文」の第3回ですね。

翔先生:はい。今回のテーマは「書き出しと構成の型」です。入試の作文・小論文では、内容の良し悪し以前に「型」が守れているかどうかで大きく差がつきます。

藤原:特に書き出しの一文目でどう入るか、そして序論・本論・結論をどう配分するかは、練習しないとなかなか身につきません。

翔先生:今回は「結論先行型の書き出し」「譲歩構文(確かに〜しかし〜)」「三段構成の役割分担」「資料の要約」「具体例の付け足し」など、実戦でよく使う型を10問に凝縮しました。

藤原:作文問題は答えが一つに定まりにくいのが難点ですが、今回はすべて「条件を満たしているかどうか」で採点できるように作ってあります。模範解答と採点基準を必ず照らし合わせて復習してください。

問題(全10問)

第1問

次の文は意見文の書き出しである。空欄に入る最も適切な語句を選択肢から一つ選べ。

「(  )、私は学校でのスマートフォン使用を制限すべきだと考える。」

ア.たとえば イ.結論から言うと ウ.ところで エ.しかし

第2問

次の資料を100字以内で要約せよ。ただし、自分の意見は書かないこと。

【資料】ある高校で行った読書時間調査では、平日に全く本を読まない生徒が42%、30分未満が28%、30分以上が30%だった。

第3問

「部活動は中学生にとって必要かどうか」について、あなたの立場を明確にし、理由を2つ、150字以内で述べよ。(条件:まず結論を書くこと。「第一に」「第二に」という語句を用いること。)

第4問

次の空欄に入る接続表現として最も適切なものを選択肢から一つ選べ。

「確かに、SNSは友人との連絡を便利にする。( A )、使用時間が長くなりすぎると学業に支障が出る恐れがある。」

ア.しかし イ.さらに ウ.つまり エ.なぜなら

第5問

「学校に制服は必要か」というテーマで、問題提起型の書き出し文を1文で作れ。(条件:疑問形で終えること。40字以内であること。)

第6問

次の文は具体例が抽象的すぎるため、読み手に伝わりにくい。具体的なエピソードを1つ加えて60字程度で書き直せ。

【元の文】「部活動を通じて多くのことを学んだ。とても成長できたと思う。」

第7問

次のA〜Cの文は、ある意見文の「序論」「本論」「結論」のいずれかにあたる。それぞれの段落として最も適切な組み合わせを選択肢から一つ選べ。

A「以上のことから、地域の伝統行事は次世代へ継承していくべきだと考える。」
B「私は、地域の伝統行事は保存すべきだと考える。」
C「例えば、私の地域では毎年行われる祭りが、住民同士の交流の場となっている。」

ア.A=序論 B=本論 C=結論
イ.A=結論 B=序論 C=本論
ウ.A=本論 B=結論 C=序論
エ.A=結論 B=本論 C=序論

第8問

次の書き出し文は意見文の冒頭として不適切である。不適切な理由を1文で説明し、適切な書き出し文に直せ。

【元の文】「今日は、部活動について書きます。」

第9問

次の資料から読み取れることを、「年代が上がるほど」という表現を用いて1文でまとめよ。

【資料】ある調査によると、電子書籍を利用したことがあると答えた人は10代で65%、20代で58%、30代で40%、40代以上で22%だった。

第10問

「学校でのスマートフォン使用について」というテーマで、150字以内の意見文を書け。(条件:①結論から書き出すこと ②「なぜなら」という語句を用いて理由を述べること ③具体例を1つ入れること)

解答・解説

第1問の解答と解説

解答:イ

意見文の書き出しでは、まず結論を提示してから理由を続ける「結論先行型」が最も伝わりやすい型です。「結論から言うと」はまさにこの型を明示する語句であり、直後に自分の主張(学校でのスマートフォン使用を制限すべき)が続く文脈に合致します。「たとえば」は具体例を示す語なので冒頭の主張提示には不向きです。「ところで」は話題転換、「しかし」は逆接であり、どちらも最初の主張を述べる場面では使えません。書き出しの語句選びは、その後に続く内容とセットで判断することが間違えないコツです。

第2問の解答と解説

解答例:「ある高校の調査によると、平日に本を全く読まない生徒は42%、30分未満は28%、30分以上は30%であり、読書時間が短い生徒が全体の7割を占める。」(約90字)

採点基準:①三つの数値をすべて正確に含めているか、②自分の意見や感想を加えていないか、③文が100字以内におさまっているか、の3点です。要約問題で最も多い失敗は、数値を省略してしまうことと、「もっと本を読むべきだ」のような意見を混ぜてしまうことです。要約はあくまで資料の内容を過不足なく伝える作業であり、意見は次の設問以降で述べるものだと切り分けて考えましょう。

第3問の解答と解説

解答例:「結論から言うと、私は部活動は中学生にとって必要だと考える。第一に、仲間と協力する経験を通じて責任感が育つからだ。第二に、勉強とは異なる分野で自分の得意なことを見つけられるからである。以上の理由から、部活動は中学生に必要だと考える。」(約140字)

採点基準:①結論を最初に明示しているか、②「第一に」「第二に」を用いて理由を2つ挙げているか、③2つの理由が重複せず、それぞれ独立した内容になっているか、の3点です。理由を並べる問題でよくある失敗は、2つ目の理由が1つ目の言い換えになってしまうことです。理由は「性質の異なる観点」から選ぶと、内容に厚みが出ます。

第4問の解答と解説

解答:ア

前半で「確かに〜」と一度相手の立場や利点を認め、後半で自分の主張に戻す構文を「譲歩構文」と呼びます。この構文では必ず逆接の接続表現が入るため、正解は「しかし」です。「さらに」は同じ方向の内容を追加する語、「つまり」は言い換え、「なぜなら」は理由を示す語であり、いずれも前半の内容を否定・転換する働きを持たないため不適切です。「確かに〜しかし〜」はセットで覚えておくと、意見文で説得力を高める強力な型になります。

第5問の解答と解説

解答例:「学校の制服は、本当に生徒にとって必要なものなのだろうか。」(29字)

採点基準:①テーマである「制服の必要性」に触れているか、②文末が疑問形(「〜だろうか」「〜のか」など)で終わっているか、③40字以内におさまっているか、の3点です。問題提起型の書き出しは、読み手の関心を引きつける効果がありますが、テーマからずれた疑問文を作ってしまうと減点対象になります。必ず設問のテーマ語句をそのまま文中に入れることを意識しましょう。

第6問の解答と解説

解答例:「部活動を通じて多くのことを学んだ。例えば、大会前に部員同士で意見が対立した際、話し合いを重ねて解決した経験から、協調性の大切さを学んだ。」(約65字)

採点基準:①「例えば」など具体例を導く語を用いているか、②誰が・いつ・何をしたかが分かる具体的な出来事が書かれているか、③60字程度に収まっているか、の3点です。「多くのことを学んだ」「成長できた」だけの文は抽象的で、読み手には何も伝わりません。具体例を書く際は「場面(いつ・どこで)」「行動(何をしたか)」「結果(何を得たか)」の3要素を意識すると、説得力のある文になります。

第7問の解答と解説

解答:イ

Aは「以上のことから」という言葉で始まり、それまでの内容をまとめて主張を再提示しているため結論にあたります。Bは「私は〜と考える」という主張を最初に示す文であり、序論にふさわしい形です。Cは「例えば」という具体例を示す語から始まっており、主張を裏づける本論にあたります。序論・本論・結論の見分け方は、「主張の提示」「具体例・理由」「まとめの再提示」という役割の違いに着目することです。同じ主張であっても、位置づけによって表現の仕方が変わる点に注意しましょう。

第8問の解答と解説

解答例(不適切な理由):「今日は〜書きます」という表現は単なる予告であり、自分の意見や結論が示されていないため、意見文の冒頭としては説得力に欠ける。

解答例(書き直し):「私は、部活動は中学生にとって必要不可欠なものだと考える。」

採点基準:①「今日は〜書きます」型が不適切である理由(主張が示されていない点)を説明できているか、②書き直した文に明確な主張が含まれているか、の2点です。「今日は〜について書きます」という書き出しは小学生の作文によく見られますが、入試の意見文では減点対象になりやすい表現です。書き出しは必ず「主張」か「問題提起」のどちらかで始めると評価が安定します。

第9問の解答と解説

解答例:「電子書籍の利用経験がある割合は、年代が上がるほど低くなっている。」

採点基準:①「年代が上がるほど」という指定表現を用いているか、②数値の増減の方向(65%→22%と下がっている)を正しく読み取っているか、③1文でまとめられているか、の3点です。資料読み取り問題では、細かい数値をすべて書き並べる必要はなく、全体の傾向を一言で表現する力が問われます。今回は「年代が上がるほど割合が下がる」という単純な相関関係なので、正確に方向をつかめれば難しくありません。

第10問の解答と解説

解答例:「私は、学校でのスマートフォン使用は授業中に限り制限すべきだと考える。なぜなら、休み時間まで一律に禁止すると、緊急時の連絡手段が失われてしまうからだ。例えば、下校時に保護者と連絡を取りたい生徒もいる。したがって、時間帯で使用可否を分けるべきである。」(約140字)

採点基準:①結論から書き出しているか、②「なぜなら」を用いて理由が明確に述べられているか、③具体例が1つ含まれているか、④150字以内におさまっているか、の4点です。総合問題では条件を一つでも落とすと大きく減点されるため、書き終えたら必ず条件を一つずつチェックする習慣をつけましょう。今回のように「結論→理由→具体例→まとめ」の順で書く型を身につけておくと、どんなテーマが出ても安定した答案が作れます。

藤原&翔先生のワンポイント

翔先生:今回のポイントは、「書き出し」と「構成」は別々のパーツとして練習できるということです。まず書き出しの型(結論先行型・問題提起型)を体に覚え込ませ、次に段落ごとの役割(序論・本論・結論)を意識して書く練習をすると、内容がぶれにくくなります。

藤原:特に譲歩構文「確かに〜しかし〜」は、反対意見を先に一度受け止めることで、読み手に「一方的な意見ではない」という印象を与えられます。使えるようになると答案の説得力が一段上がるので、ぜひ普段の練習から意識的に使ってみてください。

翔先生:また、資料の要約と意見を混ぜてしまうミスは非常に多いです。「事実を書く部分」と「意見を書く部分」を頭の中ではっきり分けてから書き始めるだけで、答案の完成度は大きく変わりますよ。

まとめ・日本国語塾TOPについて

今回は、意見文・条件作文における「書き出しの型」と「構成の型」を中心に10問を解いてきました。結論先行型の書き出し、譲歩構文、三段構成の役割分担、資料の要約と読み取りは、どのテーマの作文問題にも応用できる基本の型です。一度身につければ、初めて見るテーマでも落ち着いて構成を組み立てられるようになります。ぜひ何度も繰り返し練習し、自分の型として定着させてください。

日本国語塾TOPは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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