愛蓮説 ―― 周敦頤・蓮に君子を見る
菊・牡丹・蓮の三つを比べ、蓮を君子の花とした短い文章です。「泥より出でて泥に染まらず」という表現が広く知られています。
愛蓮説 の全文と書き下し
| 項目 | 働き | 例(白文) | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 三つの比較 | 陶淵明は菊を、世人は牡丹を愛した | 晋陶淵明独愛菊/世人甚愛牡丹 | 晋の陶淵明独り菊を愛す/世人甚だ牡丹を愛す |
| 蓮の徳 | 泥から出ても汚れに染まらない | 出淤泥而不染 | 淤泥より出でて染まらず |
| 蓮の姿 | まっすぐで枝分かれせず、香りは遠いほど清い | 中通外直、不蔓不枝 | 中通り外直く、蔓せず枝せず |
| 結論 | 蓮は花の中の君子である | 蓮、花之君子者也 | 蓮は、花の君子なる者なり |
句ごとの解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。
三つの比較
- 意味
- 陶淵明は菊を、世人は牡丹を愛した
- 例
- 晋陶淵明独愛菊/世人甚愛牡丹 → 晋の陶淵明独り菊を愛す/世人甚だ牡丹を愛す
- ポイント
- 隠者の花と富貴の花を対比する。
蓮の徳
- 意味
- 泥から出ても汚れに染まらない
- 例
- 出淤泥而不染 → 淤泥より出でて染まらず
- ポイント
- 「而」は逆接。清廉の象徴。
蓮の姿
- 意味
- まっすぐで枝分かれせず、香りは遠いほど清い
- 例
- 中通外直、不蔓不枝 → 中通り外直く、蔓せず枝せず
- ポイント
- 内面と外形の両方を述べる。
結論
- 意味
- 蓮は花の中の君子である
- 例
- 蓮、花之君子者也 → 蓮は、花の君子なる者なり
- ポイント
- 菊=隠者、牡丹=富貴、蓮=君子という配当。
押韻・対句と読解の要点
| 三花の配当 | 菊=隠者、牡丹=富貴、蓮=君子。この対応を答えさせる設問が定番。 |
|---|---|
| 「而」の逆接 | 「出淤泥而不染」の「而」は逆接。「泥から出たのに染まらない」。 |
| 「説」の型 | 具体的な題材(蓮)から一般的な価値(君子の徳)へ進む。 |
入試ではどう問われるか
菊・牡丹・蓮が何を象徴するかが最頻出です。菊=隠者、牡丹=富貴、蓮=君子と答えます。また「出淤泥而不染」の「而」が逆接である点も問われます。
本ページは作品解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
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よくある質問
「愛蓮説」の作者は誰ですか。
北宋の周敦頤です。
三つの花は何を象徴していますか。
菊は隠者、牡丹は富貴、蓮は君子を象徴しています。
「出淤泥而不染」の「而」は何ですか。
逆接です。「泥から出たのに染まらない」と訳します。
書き下し文の答案を見てもらえます
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