「毋」は なかレ と読みます。
「毋」は禁止を表し「なかレ」と読みます。「勿」とまったく同じ働きで、「〜してはならない」を表します。『論語』などの古い文献でよく用いられます。
「毋」の読み方・意味 一覧
| 読み | 意味 | 例(白文) | 書き下し |
|---|---|---|---|
| なかレ | 〜するな(禁止) | 毋友不如己者 | 己に如かざる者を友とする毋かれ |
| なかレ | 強い戒め | 毋自欺 | 自ら欺く毋かれ |
| なシ | 〜がない(無と同じ) | 毋他 | 他毋し |
用法別の詳しい解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。白文・書き下し文・現代語訳をそろえてあります。
1. なかレ ―― 〜するな(禁止)
- 白文
- 毋友不如己者
- 書き下し
- 己に如かざる者を友とする毋かれ
- 現代語訳
- 自分に及ばない者を友としてはならない。
2. なかレ ―― 強い戒め
- 白文
- 毋自欺
- 書き下し
- 自ら欺く毋かれ
- 現代語訳
- 自分を欺いてはならない。
3. なシ ―― 〜がない(無と同じ)
- 白文
- 毋他
- 書き下し
- 他毋し
- 現代語訳
- ほかにない。
紛らわしい字との識別
| 毋 と 勿 | 働きは同じ。どちらも「なかレ」と読み禁止を表す。 |
|---|---|
| 毋 と 無 | 「毋」は禁止が中心、「無」は存在の否定が中心。ただし「無」も禁止に使われることがある。 |
入試ではどう問われるか
禁止を表す四つの字(勿・毋・無・莫)はすべて「なかレ」と読みます。どの字が来ても禁止だと気づけるかが要点で、字の違いによる意味の差はありません。
本ページは漢文法の解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
今日の練習
読み方を覚えるだけでは、初見の白文で使えません。次の順で手を動かしてください。
- 上の白文を隠して、書き下し文から白文の語順を復元する。
- 「毋」が出てくる文を教科書か問題集から3つ探し、上のどの用法かを判定する。
- 判定の根拠を「直前が〜だから」の形で1行書く。根拠を言葉にできて初めて使える知識になります。
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よくある質問
「毋」はどう読みますか。
「なかレ」と読み、禁止を表します。
「勿」との違いは何ですか。
働きは同じです。字が違うだけで意味に差はありません。
禁止を表す字は何種類ありますか。
「勿」「毋」「無」「莫」の四つが主なもので、すべて「なかレ」と読みます。
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