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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・論塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

赤壁賦(蘇軾・変化と不変を論じる名文)|書き下し文・現代語訳と解説

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赤壁賦 ―― 蘇軾・変化と不変を論じる名文

蘇軾が赤壁に舟を浮かべ、人生のはかなさを嘆く客と、変化と不変の視点を示す作者との問答で構成された賦です。「変」と「不変」の二つの見方が核心になります。

赤壁賦 の全文と書き下し

項目 働き 例(白文) 読み方
情景 秋の夜、赤壁の下に舟を浮かべる 壬戌之秋、七月既望 壬戌の秋、七月既望
客の嘆き 人生は天地の一瞬、蜉蝣のようだ 寄蜉蝣於天地、渺滄海之一粟 蜉蝣を天地に寄せ、滄海の一粟に渺たり
作者の答え 変化から見れば一瞬も留まらないが 自其変者而観之、則天地曾不能以一瞬 其の変ずる者より之を観れば、則ち天地も曾て一瞬をも以てする能はず
結論 不変から見れば万物も我も尽きることはない 自其不変者而観之、則物与我皆無尽也 其の変ぜざる者より之を観れば、則ち物と我と皆尽くること無きなり

句ごとの解説

例文はすべてこのページ用に作成したものです。

情景

意味
秋の夜、赤壁の下に舟を浮かべる
壬戌之秋、七月既望壬戌の秋、七月既望
ポイント
「既望」は十六日。望(十五日)の翌日。

客の嘆き

意味
人生は天地の一瞬、蜉蝣のようだ
寄蜉蝣於天地、渺滄海之一粟蜉蝣を天地に寄せ、滄海の一粟に渺たり
ポイント
「蜉蝣」はかげろう。「一粟」は一粒の粟。極小の比喩。

作者の答え

意味
変化から見れば一瞬も留まらないが
自其変者而観之、則天地曾不能以一瞬其の変ずる者より之を観れば、則ち天地も曾て一瞬をも以てする能はず
ポイント
「自〜観之」で「〜の立場から見れば」。

結論

意味
不変から見れば万物も我も尽きることはない
自其不変者而観之、則物与我皆無尽也其の変ぜざる者より之を観れば、則ち物と我と皆尽くること無きなり
ポイント
視点を変えれば結論が逆になる、という論法。

押韻・対句と読解の要点

「自〜観之」の対 「変ずる者より」と「変ぜざる者より」を対にして、同じ対象から逆の結論を導く。
賦という文体 「賦」は韻文と散文の中間の文体。対句と押韻を含みつつ、議論を展開できる。
「既望」 陰暦十六日。望=十五日の翌日を指す。日付の語として問われる。

入試ではどう問われるか

「変」と「不変」の二つの視点を説明させる設問が定番です。同じ自然を見ても、立場を変えれば正反対の結論になる、という論の運びを答えます。「既望」の日付も頻出です。

本ページは作品解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。

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よくある質問

「赤壁賦」の作者は誰ですか。

北宋の蘇軾(蘇東坡)です。唐宋八大家の一人です。

「既望」とはいつですか。

陰暦十六日です。望(十五日)の翌日を指します。

「変」と「不変」とは何ですか。

同じ自然を、移り変わるものとして見るか、変わらないものとして見るかという二つの視点です。

書き下し文の答案を見てもらえます

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