出師表 ―― 諸葛亮・北伐に際しての上奏文
諸葛亮が北伐に出るにあたり、後主劉禅に奉った上奏文です。「危急存亡の秋」という語の出典で、臣下としての忠誠と諫言が全編を貫きます。
出師表 の全文と書き下し
| 項目 | 働き | 例(白文) | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 現状認識 | 今こそ生き残るか滅びるかの瀬戸際だ | 此誠危急存亡之秋也 | 此れ誠に危急存亡の秋なり |
| 諫言 | むやみに自らを軽んじてはならない | 不宜妄自菲薄 | 宜しく妄りに自ら菲薄すべからず |
| 回想 | 三度も草庵に訪ねてくださった | 三顧臣於草廬之中 | 三たび臣を草廬の中に顧みる |
| 決意 | 身を粉にして死ぬまで尽くす | 鞠躬尽力、死而後已 | 鞠躬尽力し、死して後已まん |
句ごとの解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。
現状認識
- 意味
- 今こそ生き残るか滅びるかの瀬戸際だ
- 例
- 此誠危急存亡之秋也 → 此れ誠に危急存亡の秋なり
- ポイント
- 「秋」は「とき」と読む。
諫言
- 意味
- むやみに自らを軽んじてはならない
- 例
- 不宜妄自菲薄 → 宜しく妄りに自ら菲薄すべからず
- ポイント
- 「宜しく〜べからず」で禁止の勧め。
回想
- 意味
- 三度も草庵に訪ねてくださった
- 例
- 三顧臣於草廬之中 → 三たび臣を草廬の中に顧みる
- ポイント
- 「三顧の礼」の出典。
決意
- 意味
- 身を粉にして死ぬまで尽くす
- 例
- 鞠躬尽力、死而後已 → 鞠躬尽力し、死して後已まん
- ポイント
- 「而後已」で「そうして初めてやめる」。
押韻・対句と読解の要点
| 「秋」の読み | 「とき」と読む。「あき」ではない。最頻出の読み問題。 |
|---|---|
| 「宜しく〜べし」 | 再読文字「宜」。否定形「宜しく〜べからず」も同じ扱い。 |
| 三顧の礼 | この文が「三顧の礼」の出典。劉備と諸葛亮の関係を示す。 |
入試ではどう問われるか
「秋」を「とき」と読むことが最頻出です。また「三顧臣於草廬之中」が「三顧の礼」の出典である点、「宜」が再読文字である点も定番の設問です。
本ページは作品解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
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よくある質問
「出師表」の作者は誰ですか。
蜀の諸葛亮です。後主劉禅に奉った上奏文です。
「危急存亡之秋」の「秋」はどう読みますか。
「とき」と読みます。「あき」ではありません。
「三顧の礼」の出典はどこですか。
この「出師表」の「三顧臣於草廬之中」が出典です。
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