「但」は たダ と読みます。
「但」は限定を表し「たダ」と読みます。「〜だけ」という意味で、文末の「耳」「而已」と呼応して「ただ〜だけだ」を作ります。
「但」の読み方・意味 一覧
| 読み | 意味 | 例(白文) | 書き下し |
|---|---|---|---|
| たダ | ただ〜だけ | 但聞人語響 | 但だ人語の響きを聞くのみ |
| たダ | 〜にすぎない | 但小事耳 | 但だ小事のみ |
| たダシ | ただし(接続) | 但有一事 | 但し一事有り |
用法別の詳しい解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。白文・書き下し文・現代語訳をそろえてあります。
1. たダ ―― ただ〜だけ
- 白文
- 但聞人語響
- 書き下し
- 但だ人語の響きを聞くのみ
- 現代語訳
- ただ人の話し声の響きが聞こえるだけだ。
2. たダ ―― 〜にすぎない
- 白文
- 但小事耳
- 書き下し
- 但だ小事のみ
- 現代語訳
- ほんの小さなことにすぎない。
3. たダシ ―― ただし(接続)
- 白文
- 但有一事
- 書き下し
- 但し一事有り
- 現代語訳
- ただし、一つのことがある。
紛らわしい字との識別
| 但 と 唯 と 特 | いずれも「たダ」と読み限定を表す。ほぼ同じ働き。 |
|---|---|
| 限定 か 接続 か | 文頭にあって前の内容に条件を付け加えていれば「たダシ」。文中で対象を限定していれば「たダ」。 |
入試ではどう問われるか
限定の四字(唯・独・特・但・徒)はすべて「たダ」系の読みになります。どの字でも限定だと気づけること、そして文末の「耳」「而已」と呼応させて訳すことが要点です。
本ページは漢文法の解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
今日の練習
読み方を覚えるだけでは、初見の白文で使えません。次の順で手を動かしてください。
- 上の白文を隠して、書き下し文から白文の語順を復元する。
- 「但」が出てくる文を教科書か問題集から3つ探し、上のどの用法かを判定する。
- 判定の根拠を「直前が〜だから」の形で1行書く。根拠を言葉にできて初めて使える知識になります。
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よくある質問
「但」はどう読みますか。
限定では「たダ」、接続では「たダシ」と読みます。
「唯」「特」との違いは何ですか。
ほぼ同じ働きです。字が違うだけで意味に大きな差はありません。
文末の「耳」との関係は何ですか。
呼応します。「但だ〜のみ」で「ただ〜だけだ」を表します。
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