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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・論塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

雑説(韓愈・馬と伯楽の議論)|書き下し文・現代語訳と解説

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雑説 ―― 韓愈・馬と伯楽の議論

韓愈が人材と、それを見出す者の関係を馬にたとえて論じた文章です。「千里の馬は常に有れども伯楽は常には有らず」という一句が主題を担い、才能より目利きが希少だという逆説を示します。

雑説 の全文と書き下し

項目 働き 例(白文) 読み方
冒頭 世に伯楽がいて、その後に千里の馬がいる 世有伯楽、然後有千里馬 世に伯楽有りて、然る後に千里の馬有り
主題 千里の馬はいつでもいるが伯楽はいつもいない 千里馬常有、而伯楽不常有 千里の馬は常に有れども、伯楽は常には有らず
問題提起 だから名馬がいても知られずに終わる 故雖有名馬、祇辱於奴隷人之手 故に名馬有りと雖も、祇だ奴隷人の手に辱められ
結論 馬がいないのではなく、見抜く目がないのだ 其真無馬邪、其真不知馬也 其れ真に馬無きか、其れ真に馬を知らざるなり

句ごとの解説

例文はすべてこのページ用に作成したものです。

冒頭

意味
世に伯楽がいて、その後に千里の馬がいる
世有伯楽、然後有千里馬世に伯楽有りて、然る後に千里の馬有り
ポイント
順序が逆に見えるが、見出す者がいて初めて名馬が名馬になる、の意。

主題

意味
千里の馬はいつでもいるが伯楽はいつもいない
千里馬常有、而伯楽不常有千里の馬は常に有れども、伯楽は常には有らず
ポイント
「而」は逆接。「常には」と部分否定で読む点が要点。

問題提起

意味
だから名馬がいても知られずに終わる
故雖有名馬、祇辱於奴隷人之手故に名馬有りと雖も、祇だ奴隷人の手に辱められ
ポイント
「雖も」は逆接の仮定。「祇だ」は限定。

結論

意味
馬がいないのではなく、見抜く目がないのだ
其真無馬邪、其真不知馬也其れ真に馬無きか、其れ真に馬を知らざるなり
ポイント
自問自答の形で結論を出す。

押韻・対句と読解の要点

「常不有」と「不常有」 「不常有」は部分否定で「いつもいるとは限らない」。「常不有」なら全部否定で「いつもいない」。語順で意味が変わる。
「其〜邪、其〜也」 自問自答の形。前半で疑問を投げ、後半で否定して結論を出す。
寓意 馬=人材、伯楽=人材を見抜く為政者。韓愈自身の不遇が背景にあるとされる。

入試ではどう問われるか

「不常有」が部分否定であることが最頻出です。「伯楽はいつもいるとは限らない」と訳します。また、馬と伯楽が何をたとえているかを説明させる設問も定番です。

本ページは作品解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。

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よくある質問

「雑説」の作者は誰ですか。

唐の韓愈です。唐宋八大家の一人です。

「不常有」はどう訳しますか。

部分否定で「いつもいるとは限らない」です。「いつもいない」ではありません。

馬と伯楽は何をたとえていますか。

馬は人材、伯楽はそれを見抜く為政者をたとえています。

書き下し文の答案を見てもらえます

漢文は、意味が取れていても送り仮名と返り点で減点されます。プロ講師が一対一で赤を入れ、書き直しまで指導します。

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